トヨタ、カローラにハイブリッド車 顧客の要望で「急きょ開発」

[ 2013年8月6日 15:28 ]

トヨタ自動車の乗用車「カローラ アクシオ」のハイブリッド車と開発責任者の安井慎一氏

 トヨタ自動車は6日、乗用車「カローラ」のハイブリッド車を発売した。燃費はガソリン1リットル当たり33・0キロで、ガソリンエンジン車のカローラより大幅に改善した。昨年5月の全面改良以降、苦戦しているカローラの販売をてこ入れする。

 溶接の仕方を工夫するなどして乗り心地も良くしたという。セダンの「アクシオ」が192万5千円から、ワゴンの「フィールダー」は208万5千円から。月間販売目標はアクシオ千台、フィールダー1500台。事前の受注は7月末段階で6300台だった。

 ガソリンエンジン車で最も燃費が良い車種は、信号待ちなどで自動的にエンジンが止まるアイドリングストップ機能を付けたセダンで21・4キロ。ハイブリッド車の燃費はこれを大幅に上回る。

 開発責任者の安井慎一氏は名古屋市で記者会見し「なぜハイブリッド車がないんだと顧客から強い声があり、急きょ開発に取り掛かった」と説明。同席したカローラ店営業部長の河崎俊哉氏は「(カローラ全体で)月販1万台をしばらく続けたい」と述べた。

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