クルマの祭典「東京モーターショー」開幕 3日から一般公開

[ 2011年12月2日 18:29 ]

 2年に1度のクルマの祭典、第42回東京モーターショーの開会式が2日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた。一般公開は3日から11日まで。

 開会式で日本自動車工業会の志賀俊之会長(日産自動車最高執行責任者)は「車は移動手段だけでなく、環境やエネルギーなど世界のさまざまな問題の解決手段となりつつある」と、環境問題に貢献する車造りを進める決意を表明した。

 出展各社は環境への取り組みを強調するため、電気自動車(EV)を使って家庭全体の電気料金を節約する新たな生活スタイルを提案している。

 三菱自動車は、EVから家庭のテレビや照明に給電できる試作住宅「ミーブ・ハウス」を出展。EV購入で生活全体の電気使用量は増えるが、安い夜間電力でEVに充電し、昼間はEVから家庭に給電することで電気料金を抑える。

 日産自動車は、EVから家庭へ給電するための「パワーコントロールシステム」の2011年度中の発売を目指す。

 一方、EVの一般家庭への普及をにらみ、住宅関連メーカーも参戦。積水ハウスは住宅用蓄電池とEVを活用し、夜間に蓄えた電力を昼間に優先的に使い、買い取り価格の高い太陽光で発電した電力はできるだけ多く電力会社に売る制御システムを発表。家庭とEVの電気代をいずれもゼロにできる住宅として、来年秋に発売する。

 東京モーターショーの入場料は大人1500円、高校生500円、中学生以下無料。午後6時以降のナイター券は大人500円。

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2011年12月2日のニュース