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フルトン 尚弥の“懐に入る”!身長&リーチがハンデも接近戦制す「コンディション最高」

[ 2023年7月15日 04:30 ]

WBC&WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ   統一王者 スティーブン・フルトン《12回戦》WBC1位&WBO1位 井上尚弥 ( 2023年7月25日    有明アリーナ )

シャドーボクシングするフルトン(撮影・島崎忠彦)
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 前4団体統一世界バンタム級王者・井上尚弥の挑戦を受ける、WBC&WBO世界スーパーバンタム級統一王者のスティーブン・フルトンが14日、横浜市内のジムで練習を公開。1ラウンドも行わず、約2分で練習を切り上げた。視察した井上の父・真吾トレーナー(51)は、体格で勝る王者の懐に飛び込めれば井上に勝機があると予想。転級初戦となる10日後の決戦へ自信をのぞかせた。

 異例の短さだった。バンデージも巻かずにリングへ上がったフルトンは、本来とは逆の左構えで1分弱のシャドーボクシング。その後、パンチングボール、サンドバッグを数回叩き、合計でも約2分で練習を切り上げた。

 通常は軽めでもシャドー、ミット打ちなどを数ラウンドはこなすが、徹底して手の内を明かさず。見守った真吾トレーナーは「ここまで(短い)とは思わなかった。ちょっと失礼かな」と苦笑しながら「思ったより大きい。シャドーを見た感じだと正統派なボクサーかな」と極めて少ない生情報から分析。その上で井上の“懐への飛び込み”が王者を倒す鍵になると明かした。

 もともとフルトンはフェザー級転向も視野に入れるなど、身長4センチ、リーチ8センチ井上を上回る。その体格差を埋めるために井上は“仮想フルトン”として1メートル68のアマチュア米国王者ジャフェスリー・ラミド(23)ら、自分より大柄な選手と手合わせしてきた。元日本、WBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王者で、いとこの浩樹(31)もその中の一人。井上は1メートル77の浩樹にも、素早い踏み込みから距離を詰め、リーチの差を苦にしていなかったという。「ずっと取り組んできた(懐への)入り方。気づいたら(パンチが)届いていた」と真吾氏。「見たら分かると思います」と詳細こそ隠したが、体格差がフルトンにとってアドバンテージにはならないとした。

 王者が判定勝ちを狙い距離を取るアウトボクシングをしてくることも予想しつつ「スピード、パワー、フィジカルでナオ(尚弥)が劣っているところは何もない。手応えはある」と真吾氏。転級即王座獲得へ、井上家には確かな自信がある。

 《取材対応では笑みも“厳戒モード”》徹底して手の内を隠す“厳戒モード”で練習場を後にしたフルトンだったが、練習前の取材対応では終始、笑みを浮かべていた。リミットまでの残り体重は、人さし指を口に当てて笑顔ではぐらかしたが「いい感じでウエートは落ちている。コンディションは最高」と万全を強調。井上対策については「特別なことはやっていないが、時間をかけてしっかり準備してきた。自信がなければ日本に来ていない」と強気だった。

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