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尚弥 4団体統一成功ならPFP1位の可能性大 米最高権威のボクシング専門誌編集長が太鼓判

[ 2020年11月4日 05:30 ]

カレンダーブックの発売が決まった井上尚弥(C)伊藤彰紀/集英社
Photo By 提供写真

 米国で最も権威のあるボクシング専門誌、リング・マガジンのダグ・フィッシャー編集長がメールでスポニチ本紙の取材に応じた。ラスベガスデビュー戦で7回KO勝ちしたWBAスーパー&IBF統一世界バンタム級王者・井上尚弥(27=大橋)を高く評価。4団体統一に成功すれば、同誌選出のパウンド・フォー・パウンド(PFP=全階級を通じての最強ランキング)で1位になるとの見方を示した。

 ――試合の印象は。
 「井上の(実力を測る)臨床試験だったように思う。テクニックは鋭く正確で、非常にタフな挑戦者モロニーを打ち破る正しい戦略を持っていた。だが、序盤はやや硬かったと思うし、もらってはいけないパンチも浴びた。現在の世界トップ3のボクサーの1人だと思うが、まだまだ改善の余地はある」

 ――井上について。
 「リング・マガジン(PFP)で2位にランクされ、上にいるのは(4階級制覇のWBA世界ミドル級王者)カネロ・アルバレスだけ。私もそのランキングに同意する。このスポーツで偉業を成し遂げ、さらに遺産を積み上げつつある」

 ――今後の見通しと可能性は。
 「WBO王者カシメロか、WBC王座を懸けたウバーリVSドネアの勝者との統一戦に直接向かうはず。来年末までには両王座を獲り、スーパーバンタム級に移ると思う。2つの戦いに勝てば、PFPの1位に浮上する可能性は高い」

 ▽リング・マガジンとPFP 1922年創刊の月刊誌。24年から独自のボクサーランキングを定めて毎月発表し、独自に認定した世界王者にはベルトも授与している。全選手が同じ体重だったと仮定した場合に誰が一番強いのかを考察する「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」は各メディアが実施しているが、リング誌選出は特に大きな指標とされる。

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2020年11月4日のニュース