×

ボクシング日本代表、ヨルダンへ前倒し出発も…直前に「入国問題なし」判明 内田会長は苦笑い

[ 2020年2月25日 21:41 ]

フェザー級代表の堤駿斗(右)は日本連盟・内田貞信会長の激励を受ける(撮影・中出健太郎)
Photo By スポニチ

 アマチュアボクシングの東京五輪アジア・オセアニア予選(3月3~11日、ヨルダン・アンマン)に出場する男女代表11選手が25日、成田空港発の航空機でヨルダンへ向けて出発した。当初は28日に出発予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてヨルダン政府に自国民以外の入国を制限する動きがあることが判明し、急きょ出発を3日前倒しした。

 日本ボクシング連盟がヨルダン政府の方針を把握したのは3連休中。国内旅行会社が軒並み休みだったため、地元・宮崎で会社を経営する内田貞信会長がスタッフを含む23人分の旅費を立て替えて航空券を確保した。ところが、この日夕方になって在日ヨルダン大使館から、大会関係者は現時点で入国は問題ないとの情報がもたらされた。約300万円分の航空券をクレジットカードで支払ったという内田会長は「一日早ければ」と苦笑いしながらも、「みんな出場権を取ってきてくれるでしょう」と期待を込めた。

 フェザー級代表の堤駿斗(東洋大)は2日前に出発前倒しの連絡を受け「ちょっと早いなと思ったけど、いつ行ってもいいように調整はしてきたので焦りはなかった」と自信の表情。女子フェザー級代表の入江聖奈(日体大)は「もうちょっとの間、日本食を食べられると思ったのに」と言いながらも、「調子はいいです」と話した。

 アジア・オセアニア予選は当初、2月上旬に中国・武漢で予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、1カ月遅れでヨルダンでの代替開催に変更されていた。同予選では男子はフライ級~ライト級が6位以内、ウエルター級~ライトヘビー級が5位以内で東京五輪の出場権を獲得。女子はフライ級が6位以内、フェザー級以上が4位以内で出場権獲得となる。日本は開催国枠が男子4階級、女子2階級あり、少なくとも6人が五輪に出場できる。

続きを表示

2020年2月25日のニュース