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京口と久田は身長、リーチともにほぼ互角 WBA世界LF級の大阪決戦

[ 2019年9月28日 14:29 ]

WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ   スーパー王者・京口紘人 《12回戦》 同級1位・久田哲也 ( 2019年10月1日    エディオンアリーナ大阪 )

予備検診に臨んだ京口紘人(中央)と久田哲也(左)
Photo By スポニチ

 2度目の防衛を狙うスーパー王者の京口、世界初挑戦の久田が28日、大阪市内で予備検診を受け、ともに異常なしと診断された。

 13戦全勝(9KO)京口は身長1メートル62、リーチ1メートル62。45戦34勝(20KO)9敗2分けの久田は身長1メートル62・8、1メートル62・5。体格のみならず、右構えで好戦的なスタイルも共通する。京口は和泉市、久田は堺市とともに大阪出身。地元で熱い声援を受け、激しいファイトとなりそうだ。

 京口は久田に対して胸囲で5・5センチ、首回りで2・2センチ上回った。得意の左ボディーをはじめ、軽量級らしからぬ破壊力が数値で改めて示されても「数字で戦うわけじゃない。想定内です」と素っ気なかった。試合展開について「圧勝しかない。何ラウンドでKOとか予告はしませんが、結果的にKOにつながるように。圧勝できれば」と自信満々に語った。

 デビュー2戦まで同じエディオンアリーナ大阪のリングに上がったものの、地下にあり収容人員1000人規模の第2競技場だった。今回はメインアリーナ。“浪速のジョー”こと元WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎(49)ら関西のビッグネームが華々しい活躍を見せた舞台に上がる。「凱旋試合のメイン(イベント)でモチベーションは高い。(応援団が)いつもの倍以上、来てくれる。僕が主役なんで、チャンピオンらしくボクシングできたら」。王者として初めて臨む大阪決戦に鼻息は荒い。

 一方、挑戦者の久田は胸囲や首回りで下回った検診結果について「(京口は)パワータイプかなと思う」と印象を語った上で真っ向勝負を表明した。

 「京口選手は上下に打ち分け、前半からどんどん削りにきて、向こうのペースで後半に倒すつもりだと思う。僕も前半から削っていきたい。後半は精神的な勝負になる。そこで負けない。気持ちで戦う。(自分は)テクニックがある選手じゃないけど、必ず僕が(試合終了の際には)立っていて勝ちます」

 アマ経験なく、19歳でデビュー。約16年、45戦のキャリアを重ねてたどり着いた世界戦で全てをぶつける覚悟だ。

 入場曲には、いとこの久田亮平さんがドラムを担当するバンド「MEGA STOPPER」の「Zion(ザイオン)」を使う。かつて「炎のファイター~INOKI BOM―BA―YE」などを使用していた。世界初挑戦の今回は、いとこから“格闘技向き”と推奨され「聴いていてアツくなるし、一体感が出る」と採用した。リング入場の際から会場を沸かせ、激しい打ち合いでさらに盛り上げ、歓喜のフィナーレを迎えるつもりだ。

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2019年9月28日のニュース