×

麻生 TKO勝ちで日本Sライト級新王者、笑顔で「意外と冷静でした」

[ 2017年2月9日 20:58 ]

3度目の挑戦で日本スーパーライト級王者となった麻生興一
Photo By スポニチ

 ボクシングの日本スーパーライト級王座決定10回戦は9日、東京・後楽園ホールで行われ、同級1位の麻生興一(30=三迫)が同級2位の松山和樹(30=FLARE山上)に8回1分35秒TKO勝ちして新王者となった。3度目の日本王座挑戦を実らせた麻生は29戦21勝(14KO)7敗1分け、タイトル初挑戦だった松山は22戦13勝(7KO)8敗1分け。

 1回はリーチで勝る松山がジャブを良く突き、自分の距離を取る好調な立ち上がり。しかし、右がややオープン気味で麻生にダメージを与えられず、2回以降は麻生が前進してプレッシャーをかける展開となった。松山のガードの甘さを突いた右のパワーパンチが当たるようになり、麻生が次々とポイントを獲得。5回を終わっての途中採点はジャッジ2者が49―46、1者が50―46で全て麻生を支持した。

 松山は麻生の固いガードをこじ開けようと6回からはボディーを多用。それでも麻生は前進を辞めず、8回に右が入ってフラフラとなった松山に追い打ちをかけるとレフェリーが試合を止めた。過去2回、前王者・岡田博喜(角海老宝石)に挑んでは敗れた麻生は悲願の王座奪取に、リング上を駆け回って喜びを爆発させた。

 麻生はリング上でのインタビューに「もうちょっと感極まって泣いちゃうかと思ったけど、意外と冷静でした」と笑顔を見せた。ワタナベジムに始まってジム移籍を繰り返し、現在所属する三迫ジムは4つ目。「自分が日本王者になるなんて信じられなかったけど、今でも信じられない。移籍ばかりしていた自分をこんなふうに扱ってもらって感謝している。リングに上がり続けられるのはワタナベジム、角海老宝石ジム、オザキジムの方々のおかげ。特にワタナベジムの渡辺均会長は何も言わずに送り出してくれた」と語り、4つのジムと地元・大分から駆けつけた応援団へ謝辞を述べた。

続きを表示

2017年2月9日のニュース