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粉川 3―0判定で日本フライ級王座V4、3度目の世界挑戦熱望

[ 2016年10月25日 22:56 ]

判定防衛に残念そうな表情の粉川
Photo By スポニチ

 ボクシングの日本フライ級タイトルマッチ12回戦は25日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・粉川拓也(31=宮田)が3―0の判定で挑戦者の同級4位・新井雄大(24=渡嘉敷)を破り、4度目の防衛に成功した。粉川は32戦28勝(13KO)4敗、タイトル初挑戦も実らなかった新井は15戦8勝(4KO)4敗3分け。

 粉川がスキルの差を見せつけた。序盤からタイミング良く打ち込む右が好調で、単発ながら新井の顔面にヒット。軽快なフットワークとボディーワークで相手のパンチも外し、5回終了後の公開採点ではジャッジ3者とも49―46と王者を支持した。中盤の打ち合いでも新井の左右フックに対してワンツーや左フックで対抗。最終回に飛び込んでの左フックを浴びてヒヤリとしたが、採点は97―93が2者、98―92が1者の完勝だった。

 粉川は「早い回のバッティング(の影響が)足に残った。安全運転になってしまった」と4連続判定防衛を残念がった。サウスポーは11年7月にWBC世界フライ級タイトルマッチで判定負けしたポンサクレック(タイ)以来だったが、「やりづらくはなかった」という。ベルトを手にしていると「勝ちにこだわってしまう。挑戦したいです」と3度目の世界挑戦を希望した。宮田会長によると、来年に予定する次戦は日本ランキング1位・ユータ松尾(国際)との指名試合が確実。内容が良ければ世界挑戦も視野に入れるという。

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2016年10月25日のニュース