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高野人母美 約1年ぶりの再起戦を白星「ホント、引退しなくてよかった」

[ 2016年10月20日 20:26 ]

6回TKO勝ちで再起した高野人母美
Photo By スポニチ

 東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者でモデルボクサーの高野人母美(29=協栄)が20日、東京・後楽園ホールで行われた55・6キロ契約6回戦でワンダーガール・シットサイトーン(17=タイ)に6回21秒TKO勝ちし、約1年ぶりの再起戦を白星で飾った。

 身長、リーチで優位に立ち、1回に左フック2発でぐらつかせると、ジャブが出始めた2回には終了間際にカウンターの左フックを決めてダウンを奪った。4回にはスタミナが切れて打たれる場面もあったが、右ストレートで相手の左目下が腫れ上がり、6回に左フックが入ったところでレフェリーストップとなった。高野は戦績を11戦9勝(6KO)2敗とした。

 昨年11月に世界初挑戦に失敗し、今年6月に予定していた再起戦は高野自身が引退の可能性を口にした“引退騒動”で中止。協栄ジムの金平桂一郎会長からは「負ければ次はない」と通告されて臨んだ一戦だった。高野は「体が硬かった。力が入りすぎてスタミナがカクッと切れた」と反省しながらも「ホント、引退しなくてよかった」と笑顔。金平会長も「パンチ力があるとこを見せられた。こういう試合で倒せるかどうかは大きい」と合格点を与えた。

 今後について金平会長は「今後はコンスタントにリングへ上げたい。もう少し絞ってバンタム級の方がいいかも」と王座返上を示唆。高野は「余裕を持ってリングに上がるには慣れるしかない。毎月でもいいのでたくさん経験したい」と希望を口にした。

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2016年10月20日のニュース