一翔 左アッパーでKO防衛宣言!そして、王座統一へ
WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ 王者・井岡一翔―同級3位・ウィサヌ・ゴーキャットジム
(5月8日 ボディメーカーコロシアム)
WBA世界ライトフライ級王者・井岡一翔(24)と同ミニマム級王者・宮崎亮(24)は26日、大阪市内で会見し、5月8日にダブル初防衛戦を行うと発表した。24日に24回目の誕生日を迎えた井岡は左アッパーでのKOを宣言した。4月から日本ボクシングコミッション(JBC)が加盟するWBO、IBFの王座獲得にも興味を示し、初防衛後はライトフライ級でも複数団体統一に乗り出す構えだ。
井岡は豪語した。「倒せれば何でもいいけど、左アッパーで倒せたら鮮やかですね。イメージするのはリカルド・ロペスかな。一発じゃなくて手数、回転をかけてKOできたら理想的」
メキシコ出身のリカルド・ロペスは大橋秀行(現大橋ジム会長)からWBC世界ミニマム級王座を奪って合計22度防衛。ワンツーからのアッパーを武器に世界戦26戦25勝19KO1分け。52戦51勝37KO1分けの戦績も凄いが、魅力的なファイトが人気で「小さな巨人」と呼ばれた。身長(1メートル65)、左ジャブから組み立てるスタイルなど自身と共通点が多い名王者ばりにきっちり倒す意気込みだ。
24日に24歳になった。会見後には用意されたケーキを前に「24歳も世界王者のままで過ごしたい」と誓いを新たにした。
ウィサヌはサウスポーだが、井岡は10年10月の日本タイトル獲得時(対瀬川正義)、11年2月の世界王座獲得時(対オーレドン)には左構えにTKO勝ちしており不安はない。
初防衛すれば次の夢もふくらむ。4月からJBCがWBO、IBFに加盟。主要4団体の全ての王座を狙える。「どっちもベルトは欲しい」。WBC、WBAの王座統一を果たしたミニマム級に続き、この階級でも複数団体統一に意欲を見せた。