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因縁対決に終止符を…パッキャオ“23億円マッチ”に自信

[ 2012年12月9日 06:00 ]

前日計量をパスしたパッキャオ(左)とマルケス

ウエルター級12回戦 マニー・パッキャオVSファン・マヌエル・マルケス

(12月8日 米ラスベガス・MGMグランドホテル)
 プロボクシングのウエルター級12回戦の前日計量が7日(日本時間8日)、米ラスベガスで行われ、6階級制覇王者マニー・パッキャオ(33=フィリピン)はリミットの66・6キロでパス。4階級制覇王者ファン・マヌエル・マルケス(39=メキシコ)は1・8キロ軽い64・8キロでパスした。両者は過去3度対戦し、接戦ながらパッキャオが2勝1分けとリード。4度目の対戦をパッキャオは完勝で制し「因縁の対決」に終止符を打つ。

 計量をパスしたパッキャオが会場にとどろく大音量のヒップホップのリズムに合わせて、両拳を突き上げた。直後の写真撮影ではマルケスと20秒にらみ合い、アドレナリンは全開。ノンタイトル戦ながら全世界が注目がする宿敵との4度目の対戦を控え「私たちは多くのコンビネーションに取り組み、戦略を変更してきた」と自信を見せた。

 最低保障としてパッキャオが2500万ドル(約20億5000万円)、マルケスが300万ドル(約2億5000万円)のファイトマネーを手にする「2800万ドル(約23億円)マッチ」。33歳のパッキャオは決戦に向けて最高のコンディションをつくりあげた。トレーナーのフレディ・ローチ氏によると、試合前のスパーリングではパートナーから計4度のダウンを奪うなど好調を維持。同氏も「最後の戦いになる。KOで終わらせて物語を完結させる」と断言した。

 6月、28戦無敗のティモシー・ブラッドリー(米国)とのWBO世界ウエルター級タイトルマッチでは、微妙な判定に泣き7年ぶりに敗れた。「いいファイトだった。がっかりはしてない」とあくまで前向きで、世界最強の称号を手にする男に連敗は許されない。

 完勝すれば43戦無敗の5階級制覇王者、フロイド・メイウェザーJr(米国)との「世界最高のカード」の実現も現実味を帯びてくる。世界のファンが最高の年越しを迎えるためにも、パッキャオは完全決着に全力を注ぐ。

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