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興毅 1回KOを宣言!「コンディションは最高」

[ 2012年12月3日 06:00 ]

<WBA世界バンタム級タイトルマッチ調印式>調印式を終えファイティングポーズをとる亀田興毅とウーゴ・ルイス(右)

亀田祭り WBA世界バンタム級王座統一戦 亀田興毅VSウーゴ・ルイス

(12月4日 ボディメーカーコロシアム)
 世界戦の調印式が2日、大阪市内で行われ、亀田興毅(26=亀田)が1回KOを宣言した。世界ランク1位のウーゴ・ルイス(26=メキシコ)と対戦する自身初の指名試合。過去4度の防衛戦はランキングの低い相手だっただけに王者の真価が問われる一戦。磨きをかけたノーモーションの左パンチで最強挑戦者を返り討ちにする。

 恒例のメンチ切りはない。派手なパフォーマンスはリング上で見せればいい。興毅がルイス戦に向けて集中力を研ぎ澄ませた。調印式後の写真撮影で、カメラマンからルイスと向き合ってポーズを取るよう求められたが、手で払うようなしぐさで固辞。そして「とにかくウーゴ・ルイスに勝つ。それだけ」と力強く宣言した。

 過去4度の防衛戦の相手の世界ランクは14、7、12、12位。WBAが定める9カ月に1度の指名試合をこなすことなく下位ランカーと対戦を続けたため、日本のボクシング関係者からはマッチメークを批判する声もあった。10年12月の王座獲得から2年。覚悟の大勝負を前に「コンディションは最高に仕上がった。リミット(体重53・5キロ)もいってるし、後はイメージトレーニングで集中する」と万全だ。

 ボクサー人生の分岐点とも言える試合に“宝刀”を強化してきた。09年11月、当時WBC世界フライ級王者だった内藤大助氏の鼻をコアラのように腫れ上がらせた左のノーモーション。ジム関係者は「左の切れは最近で一番いい」と太鼓判を押す。ルイスを破壊するに十分な威力を持つ左で「1ラウンドで終わったら一番ええな」とKO勝利を狙う。

 防衛回数よりも「どんな相手に勝ったか」が問われるようになった今、王者は「ウーゴ・ルイスとの試合は、俺の力がどんなもんか証明できる。亀田興毅、なかなか強いんやなと思う試合を(ファンに)見せたいと思う」と言う。眠っていた闘争心を呼び覚まされたようだ。ルイスは身長で9・5センチ、リーチで7センチも王者を上回り、9割近いKO率を誇る難敵だ。興毅は4月の試合で拳を負傷し長期離脱したため、今回が8カ月ぶりの復帰戦で試合勘にも不安を残す。キャリア30戦目で本当の価値が試される。

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2012年12月3日のニュース