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大みそかトリプル世界戦決定!内山は「圧勝」宣言

[ 2012年10月20日 06:00 ]

世界戦が決まった(左から)赤穂、河野、内山、佐藤

WBA世界スーパーフェザー級王座統一戦 内山高志VSブライアン・バスケス

(12月31日 東京・大田区総合体育館)
 プロボクシングのワタナベジムは19日、都内で会見を開き、世界王者の内山高志(32=ワタナベ)、佐藤洋太(28=協栄)、挑戦者・河野公平(31=ワタナベ)が12月31日に東京・大田区総合体育館で、トリプル世界戦を行うことを発表した。6度目の防衛戦となる内山は、昨年に続いて大みそかに暫定王者と王座統一戦を戦う。佐藤は“因縁”のライバル・赤穂(あかほ)亮(26=横浜光)と2度目の防衛戦。河野は自身3度目の世界挑戦で悲願の王座奪取を目指す。

 正規王座と暫定王座の2本のベルトを前に、内山は「他の3人(佐藤、赤穂、河野)の(日本人)選手は派手で面白い試合をする。でも終わってみたら内山が強かったという試合をします」と、当時の暫定王者ホルヘ・ソリス(メキシコ)にTKO勝利した昨年大みそかの再現を誓った。

 対戦相手のバスケスは、通算29勝15KO無敗の強豪。1メートル65で、左フックが得意の好戦的な右ボクサーファイター。昨年11月、内山とソリスとの対戦が決まっている裏側で、タイトルマッチを行い王座を獲得。今年7月には初防衛に成功している。コスタリカ初の世界王者だ。

 無敗の暫定王者が相手でも、内山は「圧勝しなければならない」と力強い。それはライバルのWBC世界同級王者・粟生隆寛(28=帝拳)との日本人王者同士による統一戦を見据えているからだ。「国内に(スーパーフェザー級の)ベルトが2本あるのは矛盾している」。無敗のままリングを下りれば来春にも粟生戦が実現する。それだけに、バスケス戦での完勝は大きな意味を持つ。

 4階級制覇王者ノニト・ドネアと米国で拳を交えた元WBC世界スーパーバンタム級名誉王者・西岡利晃(36=帝拳)の挑戦にも心を打たれた。「ドネアは強かった。衝撃的だった。あそこまで差があるとは…自分も(米国で)やりたい」。粟生戦の先には海外進出の構想もある。自らの拳で道を切り開いた西岡のように、内山が2戦ぶりのKO勝利で、夢舞台への階段を上っていく。

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