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ヨネクラジムで80万円盗難 見学装い4時間滞在

[ 2011年3月9日 06:00 ]

窃盗被害に遭い、犯人に激怒する米倉会長

 世界王者を輩出している「ヨネクラボクシングジム」(東京都豊島区目白)で、練習時間中に米倉健司会長(76)が現金約80万円などが入ったアタッシェケースを盗まれる被害に遭っていたことが8日、分かった。米倉会長は犯人に対して「ボディーブローを食らわせてやりたい」と激怒。警視庁目白署が窃盗容疑で調べている。

 目白署などによると、3日午後5時ごろ、30歳ぐらいの男が「大学生のおいがボクシングをしたいと言っているので見学させてほしい」と言ってジムを訪問。約4時間、ジム内をうろつき、米倉会長とも短い会話を交わした。そして、見学後の同9時から9時半ごろの間に、リング近くにある米倉会長の机の横に置いてあったアタッシェケースを持ち逃げしたという。

 アタッシェケースは茶色の革製で、縦約30センチ、横約40センチ、幅約10センチ。ダイヤル式の鍵はかかっておらず、中には、茶封筒に入った会員の月謝の現金約60万円のほか、現金約20万円入りの会長の財布や預金通帳などが入っていた。ジム関係者によると、月初めと月末に、月謝(1人1万2000円)を集めるため、アタッシェケースに多額の現金が入っていたという。

 ジムの外にいた男性プロボクサー(24)が、アタッシェケースを持って足早に立ち去る男を目撃。その知らせを受けた米倉会長が被害に気づき、「約80万円の現金が入ったアタッシェケースを盗まれた」と110番通報した。ジム内の複数のボクサーが、アタッシェケースを持ってジムを出る男の姿を見ていたが、会長と会話していたため、知り合いだと思い、不審に思わなかったという。

 犯行は、日本ランカーのプロボクサーを含む約60人がサンドバッグを叩いたり、スパーリングをしたりしている最中に行われた。これまでにガッツ石松(61)ら、5人の世界王者を育てている米倉会長は「こんなこと初めて。あまりにも無防備だった。悪いやつがいるんだな」と反省しつつも「太え野郎だ。捕まったら、ボディーブローを食らわせてやりたい」と怒り心頭だった。

 男は身長約1メートル70でやせ形。茶色のジャンパーにジーパン姿で、茶色のニット帽をかぶっていたという。

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2011年3月9日のニュース