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武蔵号泣…判定負けで引退決まる

[ 2009年9月26日 23:10 ]

敗れた武蔵は涙を流しながらリングを下りた(C)FEG inc

 K―1ワールドGP開幕戦は26日、韓国ソウル・オリンピック第1体育館で行われ、今年限りでの引退を表明した武蔵(36=正道会館)は最終ラウンドにジェロム・レ・バンナ(36=フランス)にダウンを奪われて0―3の判定負け。最後の舞台と決めたワールドGPで勝ち上がれず、引退が決まった。ピーター・アーツ(38=オランダ)がアリスター・オーフレイム(29=同)に敗れる波乱はあったものの、連覇を狙うレミー・ボンヤスキー(33=同)らは順当に8強入り。12月5日の決勝戦の対戦カードは、27日の抽選会で決まる。

【試合結果


 武蔵がリング上で号泣した。バンナに無念の判定負け。「勝つために一生懸命やってきて悔しい部分はあるが、自分自身は満足。辞めることを取り消すことはないし、リングに上がるつもりはありません。後悔はない」。

 最終ラウンドの2分27秒、強烈な左フック、右ストレートを顔面に受けてダウン。だが、「来い!」と叫んで再びパンチを出し続けた。「自分は挑戦する気でリングに上がった。京太郎や後輩たちにヘビー級の外国人と戦っても、やりあえるというところを見せたかった」。“武蔵流”と呼ばれ批判も多かった、距離を取ってポイントを稼ぐ戦い方を捨て、最後は真っ向勝負に徹して敗れた。

 日本の大黒柱としてK―1を引っ張り続けて15年間。大きな外国人相手にワールドGPで2度準優勝した。来年3月にも引退試合を行う男は、果たせなかった日本人GP優勝の夢を後輩に託してリングを去った。

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2009年9月26日のニュース