【バレーボール・パリ五輪予選】日本 トルコの前に快進撃止まる 強烈サーブで崩され

[ 2023年9月24日 05:15 ]

バレーボール・パリ五輪予選女子東京大会兼W杯第6日   日本1―3トルコ ( 2023年9月23日    東京・国立代々木競技場 )

<日本・トルコ>第4セット、スパイクを放つ古賀(撮影・小海途 良幹)
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 04年アテネ大会から6大会連続五輪出場を目指す日本は、世界ランク1位のトルコに1―3で敗れて今大会初黒星を喫し、5勝1敗となった。五輪予選は8チームが1回戦総当たりで戦い、上位2チームに来年のパリ五輪出場権が与えられる。6戦全勝のトルコはパリ切符を獲得。日本は24日の最終戦で、5勝1敗で並ぶブラジルに勝てば五輪出場が決まる。

 日本の快進撃が止まった。第4セットは1メートル94のバルガスらの強打を止められず13点差をつけられ、今大会初黒星。真鍋監督は「1―3で敗れはしたが、選手は頑張ってくれた。トルコのサーブのプレッシャーにやられた」と淡々とした口調で振り返った。

 「トルコに勝つためには1セット目の入りが大事だと口酸っぱく言ってきた」という指揮官の見立て通りの立ち上がりだった。

 第1セット、古賀がフェイントで最初の得点をマークすると、バルガスの強打をブロック。リズムをつかんで25―22で先取した。第2セットも終盤までリード。第3セットも先にセットポイントに到達した。だが、セット終盤で逆転を許した。トルコの強烈なサーブで崩され、効果的な攻撃ができなかった。古賀は「パスが返ると私たちのコンビができたけど、パスが乱れたりすると精度が低くなった」と反省した。

 ただ敗戦の中で光明もあった。石川が途中出場で好プレーを見せた。「相手にリードされた状況で入ったので、少しでも勢いをつけること、自分が点を取ろうという意識だった」。第3セット中盤にクロスの強打などで連続得点。ブロックも決めて、このセットだけで6得点を叩き出し「高いブロックに対して、クロスだったり、得意なコースが抜けているので、明日も出していきたい」と手応えをにじませた。

 男子日本代表の石川祐希を兄に持つ。東京五輪、昨年の世界選手権は主軸として活躍したが、今大会はベンチスタートでリリーフサーバーでの起用が多い。ただ真鍋監督は「石川が一番調子がいい」と評価。これまで温存してきたアタッカーが最終戦のキープレーヤーになるかもしれない。

 勝てばパリ五輪切符が手に入る大一番。「あと1試合あるので、チーム全体で切り替えて勝ちにいきたい。相手も勝負どころで強いチーム。全員が勝つという強い気持ちを持って戦うことが大切」。石川は自らに言い聞かせるように語気を強めた。

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