【バレー五輪予選】日本女子・山田 4連勝をけん引 速攻だブロックだサービスエースだ

[ 2023年9月21日 05:15 ]

バレーボール・パリ五輪予選女子東京大会兼W杯第4日   日本3-0ブルガリア ( 2023年9月20日    東京・国立代々木競技場 )

<日本・ブルガリア>第1セット、得点に喜ぶ山田(中央)(撮影・小海途 良幹)
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 6大会連続の五輪出場を目指す日本はブルガリアに3―0で勝ち、開幕から4試合連続ストレート勝ちでB組1位を守った。ミドルブロッカーの山田二千華(23=NEC)がサーブでの4得点を含む9得点を挙げて貢献した。五輪予選は8チームが1回戦総当たりで戦い、上位2チームに来年の本大会出場権が付与される。日本は22日の第5戦でベルギーと対戦する。

 ミドルブロッカー山田がブルガリア撃破のキープレーヤーになった。第1セット、速攻、ブロックなどで4得点。チームを加速させると、第2セットはサーブがさえる。2連続を含むサービスエース3本。試合を通してサービスエース4本を決めた23歳は「ミーティングで得意なコースに打ち込むように言われていた。すっきりした気分で打つことができた」と胸を張った。

 夏の合宿はサーブ練習に時間を割いた。山田は課題だったトスの修正に取り組んだ。「最近はトスが安定して、いい打点で打てるようになった」。試合中は相手の陣形を確認してレシーバーの間やコートの奥を狙った。

 前日のプエルトリコ戦後、ミドルブロッカー陣に奮起を促した真鍋監督も「珍しくサーブがいいと、ディフェンスも良くなる。あと3試合続けてほしいね」と頬を緩めた。

 愛知県出身の山田は中学入学後、本格的にバレーボールを始めた。高校時代はアジアユース選手権で優勝。18年NECに加入。20年日本代表に初選出され21年東京五輪に出場。昨年の世界選手権はレギュラーで活躍した。1メートル84と長身でスパイクの最高到達点はチーム最高の3メートル10を誇る。

 この日はブロックでも2得点。計9得点を挙げたが、得意のブロード攻撃には不満を示し「ブロードは課題でもあるし、強みでもある。しっかり合わせていきたい」と反省も忘れなかった。

 4試合連続ストレート勝ち。勢いを持って強豪3カ国との3連戦に臨む。山田は「今までやってきたことをさらに精度を高くやりたい。気持ちの部分ではしっかり勝つというのを出したい」と気を引き締めた。

 ◇山田 二千華(やまだ・にちか)2000年(平12)2月24日生まれ、愛知県豊田市出身の23歳。両親の影響で中学1年時にバレーボールを始める。豊橋中央高3年時に主将として春高バレーに出場。18年NEC加入。20年日本代表初選出。21年東京五輪、22年世界選手権出場。1メートル84、74キロ。ミドルブロッカー。

 ▽パリ五輪への道 パリ五輪出場枠は開催国フランスを含む12カ国。五輪予選は世界ランク上位24カ国が8カ国ずつ3組に分かれて、日本など3カ国で開催され、各組上位2カ国の計6カ国が出場権を得る。残る出場権は、来年のネーションズリーグ1次リーグ終了時(女子は6月17日)の世界ランクで、出場決定済みの7カ国を除く上位5カ国に付与される。

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