エディー氏基本路線も…ラグビー日本代表次期HC候補に東京ベイのルディケHC浮上

東京ベイのフラン・ルディケHC
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　ラグビー日本代表の次期ヘッドコーチ（HC）候補に、リーグワン東京ベイのフラン・ルディケHC（55）が浮上していることが12日、関係者への取材で分かった。ジェイミー・ジョセフHCはW杯後の退任が決定済み。国内外での指導実績、世界とのネットワークを持つ南アフリカ出身のルディケ氏に、白羽の矢が立つ可能性が出てきた。

　日本協会は7月にジョセフ氏の退任を発表。後任としてサントリー時代から土田雅人会長と縁が深い、現オーストラリア代表HCのエディー・ジョーンズ氏と下交渉を進めている。一方でW杯の結果次第でジョーンズ氏が15年W杯以来の再任を固辞した場合に備え、並行して候補者を公募。関係者によるとルディケ氏も応募し、5人程度とみられる最終候補に残ったもようだ。

　南半球のスーパーラグビーでは2チームで計9年間指揮を執り、09、10年にはブルズを連覇に導いたルディケ氏。16年にクボタ（現東京ベイ）のHCに就任し、昨季はリーグ初優勝を果たした。選手との対話を重視したチームづくりや、若手の積極登用を通じた育成には定評があり、国代表を率いた経験こそないものの、日本ラグビーを熟知している。

　ジョーンズ氏はW杯終了直後にも進退を明らかにする見通し。日本協会は他の候補者の優先順位を付け、日本代表HCの座が空席となった場合に備える。

　◇フラン・ルディケ　1968年4月24日生まれ、南アフリカ出身の55歳。選手生活ののち指導者に転身。スーパーラグビーのキャッツ、ブルズで計9季指揮を執り、ブルズで09、10年にリーグ連覇。16年から現職。国代表では15年W杯でフィジー代表のFWコーチを務めた。家族は妻と三つ子を含む4子。