歴代最年長32歳で初五輪へ 柔道・橋本壮市 引退危機を乗り越えた「心の強さ」

[ 2023年8月24日 16:25 ]

<柔道・パリ五輪代表内定選手発表>意気込みを語る橋本壮市(撮影・尾崎 有希) 
Photo By スポニチ

 前日23日に行われた全日本柔道連盟の強化委員会で、パリ五輪代表に内定した男子73キロ級の橋本壮市(パーク24)が24日、東京都文京区の講道館で取材に応じ、「うれしい。(前日の内定を)薄々感じていたが、実感がなかった。いざ発表されて、五輪に出られるんだと実感が湧いた」と、32歳の誕生日前日に届いた吉報を喜んだ。

 17年世界王者の橋本だが、同じ階級には同学年でもある五輪2連覇の大野将平(旭化成)が君臨。その牙城をなかなか崩せず、16年リオデジャネイロ五輪、21年東京五輪と代表争いで敗れた。特に世界王者の肩書きを得て臨んだ東京五輪代表争いでは、結果的に大野と直接対決できたのは19年4月の一度だけ。敗れたとはいえ、その後は対戦すらかなわずにライバルの五輪代表が決まり、「引退も考えた」という。

 それでも「心の強さが大きい」と不屈の精神で2度の落選を乗り越え、男子では日本柔道界歴代最年長となる32歳で初の五輪に挑む。所属の同僚が出場したリオ五輪を現地で観戦し、「戦っている選手全員がかっこよく見えた。この舞台で優勝したいと思わせてくれた。夢が目標に変わった」というターニングポイントから8年後のひのき舞台へ。「一つ一つの試合に勝って、金メダルを獲りたい」と誓いを立てた。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2023年8月24日のニュース