西岡良仁 錦織圭以来となる日本人2人目の16強 フルセットの激戦制した

[ 2023年6月4日 05:30 ]

テニス・全仏オープン第7日 ( 2023年6月3日    パリ・ローランギャロス )

勝利を収め、感情を爆発させる西岡良仁(AP)
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 男子シングルス3回戦で第27シードの西岡良仁(27=ミキハウス)が世界172位のチアゴ・セイブチビウジ(23=ブラジル)に3―6、7―6、2―6、6―4、6―0で競り勝った。フルセットにもつれる3時間38分の激戦の末、68年のオープン化以降で錦織圭(33=ユニクロ)に続く日本人2人目の16強入り。1月の全豪オープンに続く、4大大会2大会連続の4回戦進出も錦織以来の快挙となった。4回戦では世界ランク49位のトマスマルティン・エチェベリ(23=アルゼンチン)と対戦する。

 第2セット5―5で迎えた第11ゲーム。西岡は30―30から放ったライン際のショットがアウトと判定されると「No way!(あり得ない!)」を連発して猛抗議した。覆らず30―40。その間に相手側のコートに入ったため警告も受けた。

 第1セットにはラケット破壊で警告されており、この試合2度目。罰則でポイントを失い、ゲームを落とした。続く第12ゲームは気持ちを切り替えて奪取。タイブレークは1―5から逆転した。

 第3セットを失い再びリードを許したが、第4セットを奪取。相手のペースが落ちた第5セットは1ゲームも失わなかった。試合中の態度が批判されることが多い西岡にとって、怒りを表すことはセルフマネジメントの手段。過去には「個人的にはいらいらしてる方が集中できる」と明かしている。

 1回戦から全て3時間超えで、全て逆転勝ち。「第2セットを取れたことが勝利につながった。負けていても常にファイトした。大きな勝利」と強調し「しっかりリカバリーして次に臨みたい」と自身初の4大大会8強を懸けた4回戦を見据えた。

 ◆全仏オープンテニスはWOWOWで全日生放送。日本人選手の試合はWOWOWオンデマンドで全試合ライブ配信

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