セルティクスが4戦目でヒートに初勝利 テータムが34得点 東西両地区の同時スイープはならず

[ 2023年5月24日 12:00 ]

勝利を喜ぶセルティクスのテータムとブラウン(AP)
Photo By AP

 NBAプレーオフの東地区決勝第4戦が23日にフロリダ州マイアミで行われ、第2シードのセルティクスが第8シードのヒートを116―99(前半50―56)で退けて1勝3敗。第3Qの序盤から中盤にかけて連続18点を奪って試合をひっくり返し、チーム史上5回目となる“スイープ敗退”を免れた。

 ただし0勝3敗となったチームは前日にナゲッツに敗れたレイカーズを含め、過去150チームがすべてシリーズで敗退。第5戦はセルティクスの地元ボストン(マサチューセッツ州)で25日に行われるが、過去17回のリーグ制覇を誇る東の名門チームが、“突破確率0%”というデータと向かい合いながらどこまで抵抗するのかが注目されるところだ。

 西地区決勝では前日に第1シードのナゲッツが第7シードのレイカーズを4勝0敗で制圧。この日ヒートが勝っていれば、1957年のセルティクスとホークス(3戦全勝)以来、史上2回目の“東西同時スイープ”だったが、セルティクスの奮闘でシリーズ決着は第5戦以降に持ち越された。

 セルティクスではジェイソン・テータム(25)が34得点、11リバウンド、7アシスト、ジェイレン・ブラウン(26)とデリック・ホワイト(28)がそれぞれ16得点をマーク。ローテーションに入った8人中6人が2ケタ得点を記録した。チームの3点シュート成功は45本中19本。ここ2試合連続で30%未満だった成功率は42・2%に達した。

 勝てば3年ぶり7回目、第8シードとしては1999年のニックス以来のファイナル進出となっていたヒートは第3Q(23―38)で後手に回って黒星。今ポストシーズンの平均得点が29・9だったジミー・バトラー(33)が29得点と9リバウンド、5アシストを稼ぎ、第3Qまでの最大11点差のビハインドから第4Q途中で一時5点差まで詰め寄ったが反撃もここまでだった。

 第3Qでの18連続失点ではターンオーバーを4回連続で犯しており、このシリーズでは最もミスが目立った試合。第3戦で自己最多の29得点を挙げていたゲイブ・ビンセント(26)は17得点、ベンチから出たケイレブ・マーティン(27)は16得点だった。チームの3点シュート成功率は25・0%(32本中8本)。第3戦の54・3%から大幅にダウンした。

 なお0勝3敗となった150チーム中、92チームがスイープで敗退。1勝4敗は44チームで、2勝4敗は11チーム、3勝4敗は3チーム存在しているが、3連敗→4連勝によるシリーズ制覇はNBAでは一度も起こっていない。

 <東地区決勝成績>
 ▼第1戦(17日)●セルティクス116―123○ヒート
 ▼第2戦(19日)●セルティクス105―111○ヒート
 ▼第3戦(21日)○ヒート128―102●セルティクス
 ▼第4戦(23日)●ヒート99―116○セルティクス
 *左がホームチーム

続きを表示

この記事のフォト

2023年5月24日のニュース