吉田優利が唯一のアンダーパーで単独首位!メジャー初Vへ「運を引きつけられる人間になりたい」

[ 2023年5月5日 18:57 ]

女子ゴルフツアー ワールド・サロンパス・カップ第2日 ( 2023年5月5日    茨城県 茨城GC西C=6780ヤード、パー72 )

<ワールドレディースチャンピオンシップサロンパスカップ・2日目>8番、ティーショットを放つ吉田優利(撮影・西尾 大助)
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 ツアー通算2勝の吉田優利(23=エプソン)が1打差の2位から出て5バーディー、2ボギーの69で回り、通算4アンダーで単独首位に浮上した。2日目を終えてアンダーパーはわずか1人、予選カットラインは大会史上最多スコアの通算9オーバーとなる難コースを攻略。21年9月以来のツアー3勝目、メジャー初Vが見えて来た。

 アンダーパーが次々と消える難コースも吉田は楽しんでいた。18番では6メートルのフックラインを読み切るなど得意のパットで硬く速いグリーンを攻略した。「自分の生命線はパッティング、自身への評価もかなり厳しく設定していますが、基準をクリアーする回数が多い。スコア以上に満足度が高い」。(1)ライン取り(2)回転(3)スピード…吉田が掲げるパット3要素が高水準でかみ合ったという。

 徳を積んできた。昨季は2位が5回と優勝に縁がなかった。「運が惹き付けられる人間になりたい」。人には丁寧に接し、大谷翔平投手(エンゼルス)のように目に入ったゴミを拾った。赤信号も絶対に渡らなかった。その成果か、16番では前日に続き第1打を左の林に入れたが、ピンまでの視界は開ける「運」に恵まれた。ナイスパーで切り抜けた。

 5月5日はこどもの日。日本女子プロゴルフ協会の公式インスタグラムには小6でJLPGAの小学生大会に出場し、3位に入った時の吉田のスイング画像が掲載された。小5時も出場したが、1日で90台を叩いて惨敗した。「本当に悔しくてその後1年間、その大会のために練習したので印象に残っている写真です」。コツコツと努力を続け、花を咲かす。その姿は今も変わらない。

 「一番好き」と話す今大会はアマ時代の19年に出場して4位。パターが好調だった当時の動画でフォームもチェックする。吉田が子どもの頃、憧れていたのは上田桃子とテルサ・ルーのスイングという。「一度、憧れた人はずっと追いかけたくなる。私も吉田優利みたいになりたいと思われるプロいたい」。昨季のシルバーコレクターぶりは返上。吉田が初のメジャー制覇で子どもたちの「憧れの人」になる。

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