美帆 世界選手権日本人最多11個目メダル 清水宏保超えた 1500メートルで銅

[ 2023年3月6日 04:36 ]

スピードスケート世界選手権最終日 ( 2023年3月5日    オランダ・ヘーレンフェイン )

女子1500メートルで銅メダルを獲得した高木美帆(AP)
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 女子1500メートルで高木美帆(28=日体大職)が1分54秒39で3位だった。4日の1000メートルも3位に入っており、前身の世界距離別選手権と合わせて大会通算11個目のメダルを獲得。男子短距離で活躍した清水宏保の10個を超える日本勢最多を更新した。佐藤綾乃(26=ANA)は1分55秒76で10位。男子1500メートルは野々村太陽(21=専大)が1分45秒55で11位、山田和哉(21=高崎健康福祉大)が14位、山田将矢(26=ウェルネット)が15位だった。

 最終組で登場した高木は4日の1000メートルに続いて3位に終わった。後半の伸びを欠き、優勝したライプマ(オランダ)とは0秒85差。スピードも持久力も求められる1500メートルは昨年の北京五輪で銀メダルを獲得し、世界記録を持つ本命種目。W杯で16勝を誇るが、五輪や世界選手権の優勝は届きそうで届かない。「結果には満足できない」。日本勢最多となる大会通算11個目のメダルにも充実感はない。

 今季からナショナルチームを離れて、個人で活動。練習はチームメートがおらず、モチベーション維持に苦しんだ。3000メートルと団体追い抜きを回避することが多く、1000メートルのレース後には「今まで1000メートルで持たないという感覚はなかったが、今季はある」と体力面の不安にも言及。不完全燃焼のまま試行錯誤のシーズンを終え「いい成績を出した時に湧き上がるものを感じられず、フラストレーションがたまるシーズンだった。強くなって戻ってきたい」と巻き返しを誓った。

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2023年3月6日のニュース