高梨沙羅が90メートル台を3本そろえ「明日につながる」 新方式団体戦で日本女子は6位

[ 2023年1月14日 20:16 ]

ノルディックスキーW杯ジャンプ女子スーパーチーム戦 ( 2023年1月14日    山形・アリオンテック蔵王シャンツェ ヒルサイズ=HS102メートル )

 団体 3回目の飛躍後、笑顔でタッチする高梨沙羅(左)と丸山希=アリオンテック蔵王シャンツェ
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 2人1組で争う新方式の団体戦がW杯女子では初めて行われ、高梨沙羅(26=クラレ)と丸山希(24=北野建設)で臨んだ日本は、合計563・5点で6位だった。オーストリアが合計624・6点で優勝した。

 霧でけぶり視界不良の中で行われた試合で、高梨は迷いから吹っ切れたように晴れやかな表情を浮かべた。表彰台には届かなかったものの、個人としては1本目に93・5メートル、2本目に90・5メートル、3本目に94・0メートルと90メートル台を3本そろえる安定感を発揮。合計298・3点は、個人で5位相当と13日の個人第12戦の9位よりもステップアップしてみせた。

 「3本ともうまくまとめられていたと思うので、明日につながる締めくくりができた。2人なので順位の変動もあって、かなり楽しい試合になったと思う」

 前日は2本目に明らかな技術的なミスがあり、1本目の暫定4位から順位を落とした。それだけに修正点は明確で、この日は助走路の姿勢や足の裏への力の入れ方などを修正。しっかりとした踏み切りで安定感を発揮し、「(助走がジャンプに)うまくつながった。(踏み切りの)タイミングのずれは全て許容範囲に収まった」と話した。

 3季ぶりの国内開催となったW杯も、女子はあす15日の個人第13戦が最後。第2の故郷の山形で今季初の表彰台に上がり、シーズン後半戦へ入る。

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