イタリアがオーストラリアから歴史的初勝利　最後のゴールキック外れて1点差勝ち

ラグビー・オータムネーションズシリーズ   イタリア28―27オーストラリア （ 2022年11月12日    イタリア・フィレンツェ ）

　世界ランキング12位のイタリアが地元で同7位のオーストラリアを28―27（前半17―8）と1点差で破る歴史的勝利を挙げた。イタリアがオーストラリアに勝つのは1983年の初対戦以来19戦目で初めて。28得点はオーストラリア戦の最多得点。オーストラリアは前週のフランス戦（29―30）に続く1点差での敗戦となった。

　3―3で迎えた前半17分にオーストラリアのSHゴードンがイエローカードで10分間退場。イタリアは数的優位の状態で19分にWTBブルーノ、26分にFBカプッツォがトライを挙げ、17―3とリードした。

　前半31分にWTBライトのトライで9点差で折り返したオーストラリアは後半4分、フランカーのマクライトのトライで17―15と2点差に詰め寄った。だが、イタリアも同13分にSOアランのPG、25分にはカプッツォの2本目のトライで25―15と突き放した。

　オーストラリアは後半28分にプロップのロバートソンのトライで25―22としたが、イタリアは35分に交代出場したSOパドバニのPGで28―22と6点をリードして終盤へ。オーストラリアは試合終了間際に相手ゴール前でボールをキープし、ロックのネビルが左中間へ飛び込んで28―27と1点差に。しかし、決まれば逆転だったコンバージョンキックを途中出場のオーストラリアSOドナルドソンが外し、逃げ切ったイタリアの選手たちは歓喜に包まれた。