小平奈緒 現役ラストレースに向け「本番は感情を遮断してでも本物のアスリートの滑りをみせたい」

[ 2022年10月3日 12:28 ]

小平奈緒
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 18年平昌五輪スピードスケート女子500メートル金メダルで今月21~23日の全日本距離別選手権(長野市エムウェーブ)を最後に現役を引退する小平奈緒(36=相沢病院)が3日、長野市内で練習を公開した。本番は500メートル1本に出場予定。練習後にはオンラインで会見に臨み「最後なのでそこに向けて気持ちも思いも満たされていく感じはあるが、アスリートとしてレースに向かうには感覚を研ぎ澄まさないといけない。そこは譲らずに、レース本番は感情を遮断してでも本物のアスリートの滑りをみせたい」と力を込めた。

 平昌五輪前後には国内外の大会の500メートルで37連勝を記録するなど圧倒的な強さを見せた。今年2月の北京五輪は2種目に出場。大会1カ月前に右足首を捻挫した影響もあり、500メートルが17位、1000メートルが10位に終わった。右足首は順調に回復。現役引退を表明した4月以降も例年通りの厳しい練習をこなしており、8月のタイムトライアルではショートラックの1000メートルで自己ベストを更新してる。「モチベーションは少しも下がらず、上がりっぱなし。多くの方と共鳴できる時間をつくれたら、私が夢見ていた景色を見られるのではないかと思う」とイメージを膨らませた。

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2022年10月3日のニュース