7人制ラグビー パリ五輪へ盛田兄弟の熱い合同トレ 高い志と強い気持ちで

[ 2022年9月21日 07:30 ]

パリ五輪に向けて意気込む盛田志(左)と盛田気
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 【オリンピアンロードの歩き方】五輪を目指すアスリートや関係者らを取り上げるコラムの今回は、7人制ラグビー日本代表として24年パリ五輪出場を目指す盛田志(こころ、29)と盛田気(ちから、26)の兄弟。河川敷などでトレーニングを積む2人が大舞台への思いなどを語った。

 大阪からパリ五輪を目指す兄弟が今、淀川の河川敷でトレーニングを積んでいる。昨季までリーグワン3部の江東に所属した志と、宗像に所属した気。15人制の新チームを探しながら、現在は寝屋川市にある実家で一緒に練習している。

 志「1人よりも2人の方が練習の幅は広がる。難しい部分もあるけど、代表のコーチにメニューを見てもらったりしています」

 気「昔も遊びで一緒にラグビーをしたりしたけど…。こんなに2人で真剣にやるのは初めてです」

 早朝に河川敷で実戦的なメニューをこなし、午後はジムなどで体づくり。環境は厳しくても、明確な目標があるから目は輝いている。7人制ラグビー日本代表として、19年5月に合宿へ初招集された気と、今年6月の合宿で初招集された志。セブンズで日の丸を背負い、新たな道が開けた。

 2人は同じ所属先でプレーしたことはないが、刺激し合ってきた。中学まではバスケットボールをしながら、強豪・尾道高に進んでラグビーを始めた志。その姿を見て、中学まで野球をしていた気も楕円(だえん)球への思いに駆られ名門の日川高に進んだ。

 一方、早大卒業後は住友商事に就職してラグビーから離れていた志は、大東大4年時にプロへの道を必死に探る気に触発され「いても立ってもいられなくなった」。会社を辞め、19年からはニュージーランドへ留学。努力を重ねて7人制日本代表の合宿に選ばれるまでになった。

 15人制ではCTBを主戦場とする志と、WTBとFBをこなす気。新たな所属先を探りつつ、10月に行われる7人制日本代表の合宿に向けて体を仕上げようとしている。

 志「(代表などに)呼ばれることがモチベーションになっている。自分はもう29歳だし、一日一日が勝負」

 気「代表に定着はしていないし、今は所属もない。それでも“五輪に行くねん”と。ぶれずに頑張りたい」

 名前のごとく、高い志と強い気持ちを持って夢舞台を目指す。(西海 康平)

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2022年9月21日のニュース