馬場咲希 服部道子氏も評価「聞く力」と「対応力」、高いボール&ゴルフIQ

[ 2022年9月16日 05:10 ]

暗くなった練習グリーンでアプローチパットを繰り返す馬場(撮影・井垣 忠夫)
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 【馬場咲希凱旋 全米女子アマ女王にアプローチ 下】連載最終回は服部道子プロが馬場の魅力、ポテンシャルなどに迫った。

 先日、馬場選手と初めて会って話をしました。純粋で凄く素直な性格。聞く力があるというか、一生懸命に相手の話を聞こうとする姿勢は、多くの人から好感を持たれそうです。将来、米ツアーに挑戦した時に、最初は言葉に苦労するかもしれませんが、心は伝わるので、渋野日向子選手のように、誰からも応援される選手になるのではないでしょうか。

 自分がやるべきことをしっかりとできる選手でもあります。7月の全米女子ジュニアでは大会の途中で食欲がなくなり、体力が持たなくなって息切れ。その反省から8月の全米女子アマでは、大量にレトルトのカレーうどんを持ち込みスタミナ切れを防いだと言います。

 武器は長い手足を生かした大きなスイングアークから放たれる高いボール。上から落とせるのでピンポイントで狙っていける。ところが、彼女自身はそれがコンプレックスだったと言います。でも初出場した6月の全米女子オープンの時に、海外の選手がもっと高いボールを打っていることを知って、自信になったと言っていました。

 ゴルフIQも高い。全米女子アマはベスト64からマッチプレーでしたが、朝の練習では必ず一番前の打席で打っていたそうです。そこで練習している対戦相手や他の選手の視野に、自分の飛距離やボールの高さが入るようにして、彼女たちの力みやミスを誘う作戦だったようです。

 今週の試合会場はタイトで、彼女の武器である1Wを使えないホールもありますが、それをどうカバーして攻略していくのか楽しみです。(プロゴルファー)=終わり=

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2022年9月16日のニュース