池江 女子50バタ ア大会派遣標準突破Vで代表確実「よかった」、復帰後自己新出た

[ 2022年4月29日 05:30 ]

競泳 日本選手権 ( 2022年4月28日    横浜国際プール )

女子50メートルバタフライ決勝、表彰式で笑顔の池江璃花子(右)と相馬あい(撮影・小海途 良幹)
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 杭州アジア大会(9月、中国)の代表選考会を兼ねて開幕し、女子50メートルバタフライは池江璃花子(21=ルネサンス)が25秒49で連覇。25秒66の派遣標準記録を突破してアジア大会の代表入りを確実にした。

 電光掲示板でタイムを確認し、池江がつぶやいた。「よかった」。25秒49は昨年4月の日本選手権で記録した25秒56を上回る白血病から復帰後の自己ベスト。派遣標準記録を0秒17上回るタイムで頂点に立ち、アジア大会の代表に内定した。18年アジア大会(ジャカルタ)以来4年ぶりに個人種目での国際大会出場権を獲得し「個人種目で代表に入るのが目標だったので、よかった」と笑った。

 3月の国際大会代表選考会の50メートルバタフライは25秒78で2位。100メートルバタフライ、100メートル自由形も派遣標準記録を突破できず、世界選手権(6月、ハンガリー・ブダペスト)の代表入りを逃した。先月の反省を生かし「失敗を繰り返さないように自分の泳ぎを意識した」とタイムや順位を意識し過ぎず、力まずに大きな泳ぎをすることに集中。2位に0秒99差をつける圧勝につなげた。

 アジア大会に向け「最後に海外(の大会)に行ったのは4年前。久しぶりの海外になる。新しいルーティンを見つけながら結果を出すために頑張りたい。上位に食い込みたい」と力を込めた。今大会は50、100、200メートル自由形、50、100メートルバタフライの5種目にエントリー。「あとは流れに乗っていける」と出場全種目で優勝して4冠を達成した前回大会の再現を視野に入れた。この日のタイムは自身が18年にマークした日本記録まで0秒38。東京五輪後は足踏みが続いたが、再び上昇気流に乗ってきた。

 ▽アジア大会競泳日本代表の選手選考 3月に開催された国際大会代表選考会が第1次選考会で、日本水連の定める派遣標準記録を突破して2位以内に入った選手は既に代表に内定している。日本選手権は出場枠の埋まっていない種目の追加選考会。大会後に選手選考委員会を開き、編成方針に沿った総合的な判断で選考する。

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2022年4月29日のニュース