スピードスケート加藤条治「最高のスケート人生」「頑張ってきたな、自分」「未練はありません」引退会見

[ 2022年3月29日 16:34 ]

スピードスケートの加藤条治
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 スピードスケート男子500メートル元世界記録保持者の加藤条治(37=博慈会)が29日、都内で引退会見を開いた。

 06年トリノから18年平昌まで五輪に4大会連続出場。10年バンクーバー五輪で銅メダルを獲得するなど全大会で入賞した。W杯通算14勝は小平奈緒、清水宏保、堀井学、高木美帆に続く、日本勢歴代5位。一時代を築いたスプリンターは「最高のスケート人生でした。ここまでスケートをやってこれたことは幸せ。五輪は4大会に出場して、金メダル候補と言われながら銅メダル1つ。満足いく結果ではないが、すべてがいい思い出。“頑張ってきたな、自分”と思います。未練はありません」と語った。

 20歳だった05年11月に34秒30の世界記録(当時)を樹立し、一躍注目を浴びた。18年平昌五輪後は腰痛などケガに苦しみ、手術も経験。満足に練習を積めない日々が続き、一時は引退も頭をよぎったが、周囲のサポートを受けながら現役を続けた。昨年12月の北京五輪選考会は最終コーナーで転倒して最下位の25位。5大会連続の五輪出場を逃して現役引退を決断していた。

 今後は所属する博慈会の職員となり、スピードスケートを中心にスポーツにかかわる仕事に就く予定。日本スケート連盟の若手育成にも携わる方向で調整を進めており「スケートやスポーツに貢献できるようにかかわっていきたい。詳細は決まっていない。“加藤条治をこう使いたい”と言って頂ければ協力させていただけることもあると思う。自分はスケート人なのでスケートに大きくかかわっていきたい」と視線を上げた。

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2022年3月29日のニュース