スピードスケートNTのデビット・ヘッドコーチ　今季限りで退任　美帆らメダル量産に貢献

ヨハン・デビット・コーチとポーズを決める高木美帆（撮影・小海途　良幹）

　スピードスケートのナショナル・チーム（NT）のヨハン・デビット・ヘッドコーチ（42＝オランダ）が今季限りで退任することが20日、分かった。関係者の話を総合すると、日本スケート連盟が契約を更新しない方針を固めて通達したという。

　15年に来日し、所属の垣根を越えて一体強化するために創設されたNTの強化を託された。科学的手法を徹底して高木美帆（27＝日体大職）らを鍛え、18年平昌と北京五輪でのメダル量産に貢献した。

　女子団体追い抜きメンバーを中心に選手から絶大な信頼を寄せられていた一方で、世代交代には苦戦。新陳代謝を促す必要性に加え予算の都合もあり退任となった。後任は元五輪代表でデビット氏をサポートした糸川敏彦氏（47）を中心に日本人で人選を進めている。