18歳の岩本美歌 予選敗退に「この涙を次につなげたい」 ノルディックスキー距離スプリント

[ 2022年3月9日 14:36 ]

北京冬季パラリンピック第6日 ノルディックスキー距離 ( 2022年3月9日    国家バイアスロンセンター )

女子スプリント・フリー立位予選、ゴールに向かう岩本美歌=張家口(共同)
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 女子フリースプリント立位の予選が行われ、初出場で18歳の岩本美歌(北海道エネルギーパラスキー部)は15位に終わり、上位12人よる準決勝進出を逃した。阿部友里香(26=日立ソリューションズ)は12位で、準決勝へ滑り込んだ。

 岩本の瞳から、涙がこぼれた。「本当は泣かないはずだったけど、準決勝で滑りたかったので悔しい」。声を振り絞り、思いを打ち明けるのが精いっぱいだった。

 スタート前から目には涙を浮かべた。パラ初出場で、初レース。「緊張していた」と大舞台の雰囲気を肌で感じた。

 レースでは、トップのカナダの選手と1分以上の差をつけられフィニッシュ。「実力が足りない。少しずつトップとの差をうめていきたい」と世界の壁を痛感した。残りの種目は12日のフリー10キロ。18歳は「この涙を次につなげたい」と前を向いた。

 ◇岩本 美歌(いわもと・みか) 2003年(平15)4月10日生まれ、富山県出身の18歳。生まれつき左手首から先がない。富山・雄山高在学中。子どもの頃から健常者に交じって競技を続けてきた。

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2022年3月9日のニュース