古川雄大 真価を問われる2年目、地区オープン初V挑む 東急大分オープン

[ 2022年3月9日 07:30 ]

昨年ルーキーながら初シード入りを果たした古川雄大は地区オープン初Vを狙う
Photo By スポニチ

 第41回東急大分オープンゴルフトーナメントは3月16日(水)、大分市の大分東急ゴルフクラブ(6818ヤード、パー72)で128選手(うちアマ54人)が参加、1日18ホール競技で開催される。賞金総額570万円、優勝賞金100万円(副賞50万円)。2020年VISA太平洋マスターズ優勝の香妻陣一朗、21年セガサミーカップ覇者の比嘉一貴らトッププロが顔を揃える中、昨年ルーキーながら賞金ランキング30位と躍進し初シード入りした古川雄大(24=フリー)のプレーに注目したい。

 2022年国内男子ツアー開幕戦の東建ホームメイトカップ(31日~4月3日)へ向けての前哨戦となる今大会には多くのトッププロが集結する。20年のVISA太平洋マスターズでツアー初優勝を飾った香妻、21年8月の長嶋茂雄招待セガサミーカップでツアー2勝目を挙げた比嘉一、14年賞金王の小田孔明ら賞金シード11選手が顔を揃える。

 その中でもっとも注目を集めるのが福岡県大野城市出身の24歳、古川だ。福岡第一高3年の15年、東海大九州3年だった18年の2度にわたって九州アマ制覇。20年11月のPGAプロテストに一発合格した。実質プロ1年目だった昨年6月の日本ゴルフツアー選手権森ビルカップで早くも優勝争いし、2位(賞金1500万円)に食い込んで初の賞金シード権を確定させた。7月の日本プロでは9位タイに入り、12月の最終メジャー戦、日本シリーズに念願の出場を果たす(20位)など大ブレーク。獲得賞金約3090万円でランキング30位に食い込み、ルーキーながら躍進を遂げた。

 このオフは熊本で母校・東海大九州のゴルフ部員らとともにトレーニングと練習に励んだ。「スイングの見直しに取り組んだ。昨季後半、ドライバーを曲げたくないという思いから持ち球のドローをフェードに変えたら置きにいくような悪い癖がついてしまった」。球筋を元々のドローに戻し、思い切って振り切ることで曲がりも収まってきたという。

 真価を問われる2年目。ツアー初勝利へ向けてまずは東急大分オープンで弾みをつけたいところだ。「グリーンが速くて傾斜も強く難しい。勝負はパット次第になると思う。自分自身も昨年はパットが好調だったのでいい流れができた」。8バーディー(2ボギー)を決めて首位に1打差の2位に入った昨年を振り返った。昨年12月にはプロテスト合格者46人による日本プロゴルフ新人選手権でプレーオフの末にプロ初優勝を決めた古川。今大会ではシード選手10人を向こうに回して地区オープン初Vに挑む。

 大会には賞金シード選手11人が参加。出場選手の中でランキング最上位(8位)の香妻は20年11月の三井住友VISA太平洋マスターズでツアー初勝利を挙げ、昨年8月の九州オープンで大会初優勝を決めるなど好調だ。東急大分は14年に福永安伸と同時優勝を果たしており8年ぶりの勝利を目指している。

 昨年8月の長嶋茂雄招待セガサミーカップでツアー2勝目を挙げた比嘉一貴は昨年、トップに4打差の6位に終わった。今大会は初優勝を狙う。14年賞金王の小田孔明は昨年72で31位に沈んでおり、16年大会以来6年ぶりの優勝に懸ける。

 昨年の第40回大会を好調なパットで制した出水田大二郎は高速グリーン攻略で連覇を狙う。昨年賞金ランク21位の永野竜太郎、18年にシーズン2勝を挙げた秋吉翔太、同年にツアー初勝利した重永亜斗夢にも目が離せない。地元・大分出身で19年に優勝した三重野里斗の爆発力にも期待したい。

◇東急大分オープン主な出場予定選手◇
○香妻陣一朗
○大槻 智春
○比嘉 一貴
○永野竜太郎
○古川 雄大
○小田 孔明
○植竹 勇太
○出水田大二郎
○秋吉 翔太
○重永亜斗夢
○貞方 章男
 今野 大喜
 諸藤 将次
 横田 真一
 中井  学
 タケ 小山
▽崎山 武志
▽室田  淳
▽加瀬 秀樹
▽白潟 英純
・三重野里斗
・永松 宏之
・中村  拓
・小西 雄介
・篠原仕師命
・篠原  剛
・高橋  誠
・園田 あみ
(○はシード選手、▽はシニア、・は大分県出身プロ)

続きを表示

2022年3月9日のニュース