スノボ男子HP・戸塚 北京で成功者皆無の大技トリプルコーク予告「イメージはできている」

[ 2021年9月22日 05:30 ]

練習するスノーボード男子ハーフパイプの戸塚
Photo By 代表撮影

 スノーボード男子ハーフパイプ(HP)で、来年の北京五輪の金メダル最有力候補に挙がる戸塚優斗(19=ヨネックス)が21日、埼玉県内で練習を公開しトリプルコーク(縦3回転+横回転)を組み込んだルーティンを五輪本番で披露する考えを示した。技の高度化が進むHPだが、公式戦でトリプルコークを成功させた選手は皆無。それだけに高得点が出る可能性は高く「イメージはできている。今のルーティンに組み込めれば強いと思う」と貪欲。キッカーを使ったこの日の練習でも、体に染みこませるように繰り返した。

 昨シーズンはプロ大会の冬季Xゲームで初優勝、W杯は2戦2勝で、世界選手権も初制覇と負けなし。「プレッシャーもあるが、自信にもつながっている」と話す。残るビッグタイトルは五輪だけで「金メダルを獲れば次のステージに行けると思う」と貪欲だ。オフにはフィジカルトレーニングで上下半身ともにスケールアップ。来月2日にはスイスに渡り、雪上練習で新兵器の完成を目指す。

 ◇戸塚 優斗(とつか・ゆうと)2001年(平13)9月27日生まれ、横浜市出身の19歳。両親の影響で3歳からスノーボードを始める。小3からハーフパイプに取り組み、16、17年に全日本ジュニア優勝。17年3月の全日本選手権を制し、同9月のW杯で初出場初優勝。18年平昌五輪は11位。17~18年、18~19年W杯種目別総合優勝。昨シーズンは冬季Xゲーム、世界選手権を制覇。1メートル69、63キロ。

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2021年9月22日のニュース