錦織 3時間57分フルセット激闘制し3回戦進出、さあ16連敗中ジョコ戦

[ 2021年9月4日 05:30 ]

テニス 全米オープン第4日 ( 2021年9月2日    ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

全米オープン男子シングルス2回戦を突破した錦織(AP)
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 男子シングルス2回戦で世界ランキング56位の錦織圭(31=日清食品)は同61位のマッケンジー・マクドナルド(26=米国)に7―6、6―3、6―7、2―6、6―3で競り勝った。5セットにもつれた試合は通算27勝7敗となり勝負強さを発揮。3回戦で男子史上3人目の年間グランドスラムを目指す第1シードのノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)に挑む。女子シングルス2回戦で同97位の土居美咲(30=ミキハウス)は同25位のジェシカ・ペグラ(27=米国)に屈した。

 最終セット。第1ゲームで先にブレークを許した錦織が吹っ切れた。迷いが消え、不調だったフォアハンドが鋭さを取り戻した。2度のブレークに成功し、8月上旬のシティ・オープン準決勝で敗れたマクドナルドに雪辱。3時間57分の激闘を制し「風でボールが動いていたので、攻めるのか、入れにいくのか、模索しながらやっていたが、第5セットで先にブレークされて逆に思い切ってできた」と振り返った。

 5セットにもつれた試合は27勝7敗で勝率79・4%。男子ツアーを統括するATPから「5セットキング」と称される本領を発揮した。3回戦では世界ランキング1位のジョコビッチと対戦する。通算2勝17敗。16連敗中で2大会連続メダルを目指した東京五輪でも準々決勝で屈したが「五輪はかなり自分が悪かったので自分のせい。やりたいことをしっかりできて、自分のプレーが良ければチャンスはある」と視線を上げた。男子史上3人目の年間グランドスラムも狙う絶対王者から14年全米準決勝以来7年ぶりの白星を狙う。

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