大栄翔が試練の“緊急事態場所”で初優勝飾る!埼玉県出身力士で初快挙 

[ 2021年1月24日 16:54 ]

<大相撲初場所千秋楽>大栄翔(左)が突き出しで隠岐の海を破って初優勝を決める(撮影・篠原岳夫)
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 大相撲初場所は24日、東京・両国国技館で千秋楽を迎え、2敗単独トップの西前頭筆頭・大栄翔が隠岐の海を下して初優勝を飾った。埼玉県出身力士の優勝は初めて。今場所は新型コロナウイルス禍で場所前のPCR検査では感染拡大が判明、初日に力士65人が休場する異例の事態となった。場所中は感染防止対策を徹底。本場所途中での打ち切りも視野に入れた試練の15日間となったが、千秋楽を終え“緊急事態場所”が幕を閉じた。

 大栄翔は過去8勝10敗ながら最近は4連勝している隠岐の海との一番。最高の立ち合いから得意の突き押しで、隠岐の海に引っ掛けるスキを見せずに突き出した。

 昨年秋場所後、右腕の遊離軟骨の除去手術を受けた。術後は四股やすり足の下半身強化に取り組み、得意の突き押し相撲に磨きがかかった。今場所は前半戦から絶好調。中日に自身初のストレート給金を決めた。

 後半は上位争いの重圧か、一気に前に出る相撲が減った。だが、2敗目を喫した11日目の取組後に「硬くなって悔いだけが残る。自分の相撲を取ることしかない」と切り替え、目の前の取組に集中。千秋楽で見事に賜杯をつかんだ。

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