貴景勝、観客歓迎 “ウィズコロナ新様式”7月場所「100%やりやすい。自分にとってはプラス」

[ 2020年7月15日 05:30 ]

19日初日 大相撲7月場所

稽古場でしこをふむ貴景勝
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 大相撲の大関・貴景勝(23=千賀ノ浦部屋)が14日、代表取材に応じ、カド番で迎える7月場所(19日初日、両国国技館)が有観客開催となったことを歓迎した。無観客だった春場所は力を発揮できずに負け越したが、ファンの熱い視線を感じる土俵で本来の姿を見せる。また、同じ千賀ノ浦部屋所属の東前頭2枚目・隆の勝(25)は、マスク着用の“新様式”へ不安を吐露し、対策を打ち出した。

 無観客か有観客か――。貴景勝にとっては大きな違いだった。「お客さんがいた方が100%やりやすい。2500人入ってくれるだけで、自分にとってはプラスになる」。新型コロナウイルスの影響で、無観客となった春場所。場所前から集中しきれずにいた姿は土俵にも表れ、7勝8敗で負け越した。

 春場所前、開催中止か無観客かで揺れていた当時、気持ちが落ち着かなかったという。「力士はやるつもりでいても、心はふわふわしてるんじゃないかな」。無観客での開催に「寂しい」と心境を吐露。ファンの熱い気持ちをパワーに変えていただけに、不完全燃焼のまま15日間を終えた。4カ月ぶりにファンに雄姿を見せられることに「しっかり頑張ります」と力を込めた。

 7月場所は1日最大2500人が上限となる。秋巡業に続き、冬巡業の中止も決定。名古屋から東京に移された今場所に続き、最後を締めくくる九州場所も両国国技館で開催されることになった。地方を含めた多くのファンと触れ合う機会は減るが「その分、本場所でいい相撲が見せられたら」と切り替えた。

 感染予防対策でウオーミングアップ中はマスクを着用する。コロナ時代を生き抜くため厳しい自制が求められる。「現役力士は決められたことをやるしかない。与えられた環境で一生懸命やるだけ」。ファンと共に戦う今場所。そのありがたみを感じながら、最高のパフォーマンスで恩返しする。 

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2020年7月15日のニュース