ルックスだけじゃない “氷上のこじはる”藤本那菜が持つ実績と謙虚さ
平昌五輪を翌年に控えた2017年1月17日。アイスホッケー女子日本代表を取材しようと、向かっていた北海道・苫小牧行きの電車で私は悩んでいた。
壇蜜か、こじはるか――。
今や日本第一号で22年北京五輪出場を決めた「スマイルジャパン」も、当時の注目度は決して高くはなかった。女子日本代表が2度目の出場となった14年ソチ五輪は5戦全敗。平昌五輪の最終予選に臨むメンバー発表があったその日も、来ていたメディアはわずか3社ほどだった。
“柱”となる選手が必要だった。元なでしこジャパン主将の澤穂希のように、どの競技にもメディアをけん引する選手がいる。「メディアの露出を増やしたい」という日本アイスホッケー連盟の広報からの相談も受け、ソチ五輪から日本の守護神として活躍していたGK藤本那菜(31)の「愛称」を考えた。
実績に加え、チーム1の美貌も兼ね備える藤本。元グラビアアイドルの壇蜜や、元AKB48の小嶋陽菜に似ていると言う声も多く、当初は「氷上の壇蜜」というワードも思い浮かべた。ただソチ五輪後に海外挑戦するなど、ひた向きな藤本の言葉に爽やかさを感じ、悩んだ末に「氷上のこじはる」と命名した。
平昌五輪では初勝利を挙げるなど過去最高の6位。多くのメディアで“氷上のこじはる”と紹介され、藤本の枕言葉として定着した。一方で肝心のプレーより、ルックスばかりに注目が集まってしまい、私自身も罪悪感を感じていた。五輪後にその思いを伝えると、藤本は笑顔でこう返してくれた。
「アイスホッケーはまだまだマイナーな競技。どんなアプローチの機会でも良いので、見てもらえるのはうれしい。壇蜜さん? そんなに色気はありません(笑い)」
(記者コラム・清藤 駿太)
2020年6月11日のニュース
-
陸上 来月4日「ホクレン中長距離チャレンジ」から本格的に競技会再開、5大会を4大会に縮小
[ 2020年6月11日 19:18 ] 陸上
-
女子ゴルフ昨年の賞金女王・鈴木愛が会見 自粛期間中は資格取得、ベランダ野菜に挑戦
[ 2020年6月11日 15:14 ] ゴルフ
-
ミラノ移籍のバレー石川「世界トップ選手になりたいという思い」会見で強い決意
[ 2020年6月11日 14:02 ] バレーボール
-
羽生結弦がメッセージ 「皆さんの前でスケートができることを祈っています」
[ 2020年6月11日 13:49 ] フィギュアスケート
-
NBAトレイルブレイザーズの創設者 ハリー・グリックマン氏が死去 96歳
[ 2020年6月11日 13:12 ] バスケット
-
ルックスだけじゃない “氷上のこじはる”藤本那菜が持つ実績と謙虚さ
[ 2020年6月11日 08:30 ] アイスホッケー
-
東京五輪21年開催へ新方針「安全・安心」「費用最小化」「大会簡素化」
[ 2020年6月11日 05:30 ] 五輪
-
Bリーグ次期チェアマン島田氏、目標は「Beyondコロナ」
[ 2020年6月11日 05:30 ] バスケット
-
吉田優利 ケガに苦しみ高まったプロ意識 “ホットスポット”で日々刺激「自分も頑張んなきゃ」
[ 2020年6月11日 05:30 ] ゴルフ
-
米男子ゴルフツアー、コロナ対策徹底で再開 会場に検査車両入れ地域医療負担軽減
[ 2020年6月11日 05:30 ] ゴルフ
-
大坂なおみ 次世代のために「変革」へ立場生かしたい
[ 2020年6月11日 05:30 ] テニス
-
フェデラー、右膝追加手術で今季全休 8月開幕全米OP“ビッグ3”不在も
[ 2020年6月11日 05:30 ] テニス
-
バレーボール石川祐希がミラノ加入 11日記者会見、新天地への思い語る
[ 2020年6月11日 05:30 ] バレーボール
-
大相撲7月場所、番付発表行わず 中止となった夏場所番付を適用
[ 2020年6月11日 05:30 ] 相撲
-
7人制ラグビー代表 19日以降活動再開へ 全体練習は7・23想定
[ 2020年6月11日 05:30 ] ラグビー
-
Sクライミング 大会再開第1弾8月に実施方針 詳細日程など調整中
[ 2020年6月11日 05:30 ] スポーツクライミング
-
ジャンプ女子個人にLH導入 21年大会から個人種目は男子と同じに
[ 2020年6月11日 05:30 ] ジャンプ
-
米五輪委 選手主体グループで抗議活動容認目指す
[ 2020年6月11日 05:30 ] 五輪
-
NBA開幕遅れ来季日程圧縮も 東京五輪への影響懸念に連戦増で対応の見通し
[ 2020年6月11日 05:30 ] バスケット