42歳鉄人・大野均が引退会見「やり残したことない」

[ 2020年5月22日 20:59 ]

オンラインの引退会見に臨む大野均(東芝提供)
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 ラグビー日本代表歴代最多の98キャップを誇るロック大野均(42=東芝)が22日、オンラインでの引退会見に臨み、「W杯での日本代表の躍進や、東芝内でも若い選手が台頭し、頼もしく感じた。これ以上、選手としてやり残したことがないと感じ、引退を決意した」と引退決断への経緯を語った。

 高校時代まで野球少年で、日大工学部からラグビーを始めた遅咲きながら、前人未踏の記録を打ち立てた。04年5月の韓国戦で初キャップを獲得し、W杯にも07、11、15年と3大会連続出場を果たした鉄人は、「桜のジャージーを着て出場した全ての試合が印象に残っている。強いて挙げれば13年のウェールズ戦。04年に100点差(0―98)で負けた相手に9年後、秩父宮で勝てるとは思っていなかった。勝ちを手中に収めたと感じた時は、涙でグラウンドが見えなかった」と思い出を語った。

 今後については「育ててくれた東芝に恩返しできるような活動をしながら、自分のできること、自分にしかできない道を見つけて日本ラグビー界に貢献したい」と抱負を語った。現状ではコーチ就任要請はないというが、将来的には指導者の道を進むことに意欲を示す。「まずは東芝が王座奪還するために、何かしらのサポートをしたい」と話し、19シーズンを過ごしたチームへの恩返しを誓った。

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2020年5月22日のニュース