伊ミラノ、コルティナダンペッツォで26年冬季五輪 勝因は支持率 スウェーデンを破る

[ 2019年6月25日 05:31 ]

2026年冬季五輪の開催都市をミラノ・コルティナダンペッツォと発表するIOCのバッハ会長=24日、ローザンヌ(AP=共同)
Photo By 共同

 国際オリンピック委員会(IOC)は24日、スイスのローザンヌで総会を開き、札幌市が招致を断念した2026年冬季五輪の開催都市にイタリアで共催のミラノ・コルティナダンペッツォを選んだ。イタリアでは1956年コルティナダンペッツォ、2006年トリノに続く20年ぶり3度目の冬季大会で、ミラノは初。夏季大会を含めれば4度目の五輪開催となる。

 IOC委員の投票で47票を獲得し、スウェーデン初の冬季五輪開催を狙った34票のストックホルム・オーレを破った。欧州開催は3大会ぶり。IOCのバッハ会長は、開催支持率がスウェーデンの55%に対してイタリアは83%と圧倒した点を勝因に挙げ「多くのIOC委員へ明確なメッセージになった」と述べた。

 近年の招致熱の冷え込みを背景にIOCはコスト削減につながる複数都市の共催計画を認め、4会場群に分散する広域開催となる。新設は氷上競技の中心となるミラノのアイスホッケー会場のみで、93%が既存または仮設。バルディフィエメでスキーのジャンプや複合、その近郊でスピードスケートも実施する。

 開会式はサッカーのACミランとインテル・ミラノの本拠地競技場、閉会式は世界遺産のベローナ市街で行う計画。会期は五輪が2月6~22日、パラリンピックが3月6~15日を予定する。

 7候補が興味を示した招致は住民投票で否決されたシオン(スイス)やカルガリー(カナダ)が相次いで撤退。アルマトイ(カザフスタン)との争いで北京開催に決まった22年大会に続いて一騎打ちとなった。

 札幌市は30年冬季大会招致を目指している。

続きを表示

2019年6月25日のニュース