遼 点滴打ちプレー 軽い熱中症、選手会長の責任感で“完走”

[ 2018年8月25日 05:30 ]

子ゴルフツアー RIZAP・KBCオーガスタ第2日 ( 2018年8月24日    福岡県糸島市 芥屋GC=7151ヤード、パー72 )

RIZAP・KBCオーガスタ第2日、首元を冷やしながらコースを移動する石川
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 2年ぶり出場の石川遼(26=CASIO)はスタート前に体調が悪くなり点滴を打ってプレーするアクシデントに見舞われた。熱中症の疑いで体調がすぐれない中、73と伸ばせず通算1アンダーの30位。若手注目株の出水田大二郎(25=TOSS)が69をマークし、通算6アンダーで単独首位に立った。片山晋呉(45=イーグルポイントGC)は74と伸び悩み通算6オーバーの104位で予選落ちした。

 コースでスタート前に食事をしようとした石川は急に気分が悪くなった。「食欲はあったけど食べられなくなって」。すぐにゴルフ場に詰めていた看護師の判断で近隣の病院から医師を呼んで診察を受け点滴を打った。棄権しても不思議ではない状況だったが、選手会長の責任感でスタート。「けいれんとかめまい、手の震えが出たらその時点でやめようと思っていました」。そんな体調でも1番でいきなり1メートルを沈めてバーディー発進しファンを喜ばせた。プレー中は氷のうで脇の下や首を冷やしながら完走。ホールアウト後はすぐに病院に向かった。

 異変は朝からあった。「ダルい感じでズキンズキンする痛みがあった。胃けいれんで背中に痛みが出ていた」。関係者によれば軽い熱中症だったという。「最近疲れていたと思う。昨日も10時間ぶっ続けで寝てました」。先輩プロの藤田からは「よく回りましたね」と感心されたが、責任感の強い男は「やるからには優勝を目指していますから。中途半端にやれたから良かったとはいえない」と73のスコアには不満そうな様子だった。

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2018年8月25日のニュース