松岡修造氏、愛弟子“金星”に放心状態「ただ一人冷静なのが錦織圭」

[ 2016年9月8日 08:25 ]

マレーとの熱戦を制しガッツポーズを見せる錦織(AP)

テニス全米オープン男子シングルス準々決勝 錦織圭1―6、6―4、4―6、6―1、7―5アンディ・マリー

(9月7日 ニューヨーク)
 錦織の激闘をWOWOWの解説者としてニューヨークで生観戦していたスポーツキャスターの松岡修造氏(48)は、まるで自身が戦ったかのように、試合終了直後は放心状態。熱戦を振り返りつつ「最後までこんなテニスをしてくれたマリーに感謝したい」と声を絞り出しながら、まずは勇敢に戦い抜いた敗者を称えた。

 2週間前のリオデジャネイロ五輪。錦織は銅メダルを獲得して表彰台に上ったが、その一番上にいたのがマリーだった。「圭は心の中で遠くに見えていたはず。”勝つには相当遠いな”と口にもしていた」。その遠い存在から挙げた金星。「(錦織は)この2週間でリセットした。ファーストサーブを入れてすぐに点を決めに行くのではなく、耐えて耐えてポイントを取っていく。それができたから最後は気持ちよくプレーできた」とこの日の勝因を分析した。

 試合中、松岡氏が「最後まで試合を見られない。結果だけ教えてほしい」と思わずもらすなど、観ている方が息苦しくなるほどのシーソーゲーム。「私も、日本のみなさんも勝った瞬間、感極まって、まるで優勝したような気分になっている」と興奮冷めやらない中「ただ一人会場で冷静だったのが錦織圭。次に向かっています」と松岡氏。落ち着き払っていた愛弟子を頼もしく見つめていた。

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2016年9月8日のニュース