王さんのエンブレム意見「力強くてわかりやすいものを」 委員長明かす

[ 2015年9月29日 17:15 ]

第1回東京2020エンブレム委員会の委員を務めるソフトバンクの王貞治球団会長

 2020年東京五輪・パラリンピックのシンボルマークとなる公式エンブレムの新たなデザインを選定する「エンブレム委員会」の第1回が29日に都内で行われ、委員を務めるプロ野球ソフトバンクの王貞治球団会長は「今の思いより2020年の方がもっともっと熱狂的に盛り上がる。その助走としてエンブレムが制作される」とエンブレムにこめられた思いを口にした。

 前回東京五輪が行われた1964年に当時日本記録となる55本塁打を放った王会長。「1964年の東京五輪の時は開催前より開催した後の方がオリンピックはすごいんだと感じた」と振り返り、2020年も大会期間の方が盛り上がると指摘。「皆さんの思いを代弁しながら自分なりにいろいろ意見を言わせてもらいます」と会議冒頭であいさつした。

 東京藝術大学学長で東京2020エンブレム委員会委員長の宮田良平氏は「力強くてわかりやすくて勇気が得られるもの。そういうものをぜひ選んで欲しい」と王会長が会議中で話したことを明かし、「全員がああでもないこうでもないと話があった中で、すっとひとつの道筋が見えた感じがしましたね。さすがホームラン王は違いますねとつい言ってしまいました」と感嘆していた。

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長も委員会冒頭で委員へ向かって「王さんのような素晴らしいホームランをかっ飛ばして欲しい」と檄を飛ばした。

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