錦織、自身初3連覇へ進撃の巨人狩り!ビッグサーバーと連戦

[ 2015年2月11日 05:30 ]

メンフィス・オープンの会場で練習する錦織圭。左はマイケル・チャン・コーチ

 錦織が巨人退治に立ち上がる。男子テニスのメンフィス・オープンは9日、米テネシー州メンフィスで開幕した。前身の全米室内選手権から3連覇を狙う世界ランキング5位の錦織圭(25=日清食品)は、8強入りした全豪オープン後の最初の試合に臨む。第1シードで11日以降に2回戦から登場する予定。2メートルを超えるビッグサーバーたちとの連戦が予想されるが、自身初の3連覇に向けて進撃する。

 巨人たちが錦織の壁を壊しにくる。敵は見上げるほどにデカく、錦織が首を痛めないか心配になるほどだ。

 ツアーの中では最も格下の位置づけとなる優勝者250ポイントの大会で、世界ランキング1桁は5位の錦織のみ。しかし、3連覇を狙う王者は「去年より選手層が厚いと感じている。やりたくない相手ばかり」と油断する様子はなかった。

 錦織の前に文字通り大きく立ちはだかるのは、ツアー屈指の長身ビッグサーバー3人だ。シード順通りにいけば準々決勝で2メートル11のイボ・カロビッチ(クロアチア)、準決勝で2メートル8のジョン・イスナー(米国)、さらに決勝では2メートル3のケビン・アンダーソン(南アフリカ)との対戦が予想される。昨年のエース数で1、3、5位。いずれ劣らぬ大砲を携えて、1メートル78の錦織に襲いかかってくる。

 昨年の決勝ではカロビッチを下して連覇を達成したものの、決して得意な舞台という意識はない。「少し(球足が)速い」という室内コートでは、打ち合いからリズムをつくりたい錦織の望む展開になりにくい。単発のプレーが増えることも覚悟し「正直つまらないけど、そのイライラとも戦っていきたい」と語った。

 8強入りした全豪オープンから10日余り。準々決勝のワウリンカ戦で敗れた後は拠点の米フロリダ州に戻って調整を進めてきた。「全豪で痛かったところも回復したし、体の問題がないのが一番」と万全の状態を整えた。今大会はWOWOWが準々決勝以降の緊急中継を決定。日本での注目度は依然として高い。「リターンと第1サーブを入れることが大事になる」。日本のエースは持ち前のリターン力で巨人たちを迎え撃つ。

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