松山通算1アンダー39位で終戦「パットはちんぷんかんぷん」

[ 2014年7月21日 05:30 ]

第4R18番、最後をバーディーで締め通算1アンダー、笑顔でホールアウトする松山英樹

USPGAツアー 第143回全英オープン最終日

(7月20日 英国ホイレーク ロイヤルリバプールGC=7312ヤード、パー72)
 38位で出た松山英樹(22=LEXUS)は5バーディー、4ボギーの71で回り、通算1アンダーの287の39位で大会を終えた。63位で出た小田孔明(36=フリー)は8バーディー、1トリプルボギーの67と爆発。通算1アンダーまで伸ばして松山と同じく39位。6打差の首位から出たロリー・マキロイ(25=英国)は2打差まで迫られたが、通算17アンダーで初優勝を果たした。

 リンクスらしからぬ穏やかな風の中で出た松山だが、最終日の猛チャージはならなかった。「今年の全英はうまくいかなかった」。その言葉がかみ合わなかったプレーを端的に表していた。

 出だしの1番で第2打をグリーン左のセミラフに外し、アプローチは3メートルショート。これを決められずボギー発進となると、その後はグリーン上で苦しんだ。「パットはちんぷんかんぷんでした」と振り返ったように、4番は第2打をピン下2メートルにつけたがバーディーを奪えなかった。5番パー5は3Wでの第1打でフェアウエーを捉え、2オンに成功。しかし、ピン左2メートルのイーグルパットを決められずビッグチャンスを逃した。

 11番は花道からパターでのアプローチをピン上2・5メートルに寄せたが、そこから2パット。実質“3パット”のボギーとなった。6位に入った昨年は世界との差にパットを挙げた。1年後に戻って来た全英の舞台でも「相変わらず(パットは)悪い。まだまだ練習が必要」と口元を引き締めた。

 第3ラウンドは「ショットのフィーリングが良くない」と話していたが、この日は一定の手応えを得た。8番は残り160ヤードの第2打を1メートルにつけるスーパーショットを見せ、ここから3連続バーディー。「ショットはだいぶ良くなった。それだけに結果につながらず残念」と悔しがった。

 次戦は31日開幕の世界選手権シリーズ(WGC)、ブリヂストン招待(米オハイオ州)。その後、今季のメジャー最終戦、全米プロ選手権(8月7日開幕、米ケンタッキー州)に参戦する。「メジャーの前にWGCがある。そこに向けてしっかり調整したい」。目の前の試合に集中する姿勢は変わらない。今大会の不本意な結果を糧に、22歳は再スタートを切る。

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2014年7月21日のニュース