さくら今季初首位 7バーディーでコースレコードタイ65

[ 2014年7月5日 05:30 ]

7アンダーで首位発進

女子ゴルフツアー日医工女子オープン第1日

(7月4日 富山市 八尾カントリークラブ=6454ヤード、パー72)
 さくらが狙い通り首位発進した。横峯さくら(28=エプソン)が今季の自己ベストで大会コースレコードに並ぶ65をマーク。7アンダーで今季初めてトップに立った。アイアンがさえ渡り、ボギーなしの7バーディーを量産。ミセス初優勝へ視界は良好だ。堀奈津佳(21=サマンサタバサ)は、前日3日にステップアップツアーで優勝したアマチュアの妹・琴音(18=兵庫県連盟)に続く姉妹同週Vへ、2打差の5位につけた。
【第1R成績】

 横峯の作戦はシンプルだった。「ターゲットをピンの右か左かを決めて、後は振るだけ」。あれこれ考えない。ちゅうちょしない。ボギーなしの7バーディーは、この潔さが要因だ。

 今まで経験したことがないような難コースが、通算22勝をさらに成長させた。2週前の全米女子オープン。パインハースト・リゾートはピンポイントに落とさなければ、グリーンの外にこぼれるケースが多かった。シビアなショットを要求される戦いで、メジャー自己ベストの7位に入った。力を出せたのは、あることに気付いたから。リスクを恐れて手堅くいこうとした時ほど失敗し、逆にしっかり振った時ほどうまくいくという、思い切りの大切さだった。

 「全米でフルショットをしないといけないと実感した。そうすればリズムよく振れるし、トラブルにもなりにくい」

 9番からの3連続バーディーもリズムによどみがなかった。9番は75ヤードをSWでピン上1メートルに止め、10番は残り133ヤードを9Iで30センチにピタリ。11番は4メートルを沈めた。一日を通しても「セカンドショットの距離感が良かった。フルショットができる距離が残って、うまくかみ合った」と、雨で軟らかくなったグリーンに次々とショットを突き刺し、パーオン率は100%。帰国直後だった前週は「時差ボケの影響があった」と30位に終わったものの、世界最高峰の場で得た感覚はしっかり今週に生きた。

 大会コースレコードタイにして、今季自己ベストの65を出し、若林と並び今季初の首位に立った。この日、メンタルトレーナーの夫・森川陽太郎さん(33)が設定したのは高いハードル。「主人と話をして、目標が“トゥデーNo・1”になることだった。達成できればうれしいと思っていた」と笑顔を見せた。次週に全英女子オープンを控えていることもあって、今大会は賞金ランク上位20人のうち13人が欠場。横峯が優勝の本命であることに疑いはない。

 <データ>横峯と若林が大会コースレコードタイの65をマーク。これまでに李知姫(11年)、馬場ゆかり(13年)が同スコアをマークしている。

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