木崎 連覇ならず…日本人最高の3位も「悔しい思いでいっぱい」

[ 2014年3月9日 11:50 ]

<名古屋ウィメンズマラソン>日本人トップでゴールした木崎良子

名古屋ウィメンズマラソン

(3月9日 ナゴヤドーム発着)
 9月のアジア大会(韓国・仁川)代表選考会を兼ねた名古屋ウィメンズマラソンが9日、ナゴヤドーム発着のコースで行われ、昨年の同大会を2時間23分34秒で制した木崎良子(28=ダイハツ)が日本人最高の3位に入った。タイムは2時間25分26秒だった 。

 23キロすぎに先頭集団が絞られ、30キロすぎから日本選手が遅れた。早川、田中からも遅れた木崎だが、終盤に驚異的な追い上げを見せ、ゴール直前に追早川を振り切った。

 優勝は、マリア・コノワロワ(39=ロシア)で2時間23分43秒、2位はエレナ・プロコプツカ(37=ラトビア)で2時間24分7秒。初マラソンの田中智美(第一生命)は2時間26分5秒で5位だった。

 目標の大会連覇が叶わなかった木崎は、「昨年よりもすごく応援していただいたのに目標の優勝を果たせなくて、途中で離されたり、自分らしいレースができなかった。今は悔しい気持ちでいっぱいです」と涙。「今までで一番いい練習ができて、一番自信を持って臨んだレースで結果を出せなくて、本当に悔しい思いでいっぱいです」と声を震わせた。

 ◇アジア大会女子マラソン代表選考 昨年11月の横浜国際、大阪国際、名古屋ウィメンズの日本人上位3人から最大で2人を選ぶ。アジア大会で優勝すれば2015年の世界選手権(北京)の代表に決まり、世界選手権で8位以内に入った日本人最上位が16年リオデジャネイロ五輪代表となる。

 ▼尾県貢・日本陸連専務理事の話 (木崎は)非常に冷静な走りをして最後に勝負に出た。称賛に値するレース。田中、早川は(一時木崎をリードした)アドバンテージをものにしてほしかった。

 ▼酒井勝充・日本陸連強化副委員長の話 30キロまで日本人選手が3人残っていた。外国人がスパートして離されはしたが、力は出した。今後の明るい話題になる。

 ▼武冨豊・日本陸連女子中長距離マラソン部長の話 久々にたくさんの(日本人)選手たちが中間地点までいた。評価していい。積極的なレースができた。

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