天理大柔道部後任監督に正木氏 再建に元世界王者3度目就任

[ 2013年9月15日 06:00 ]

正木嘉美氏

 部内暴力によって土佐三郎前監督が解任された天理大柔道部の後任監督として、元世界選手権覇者の正木嘉美氏(51)が復帰することが14日、分かった。正木氏は天理大教授で同部の師範を務めていたが、先月20日に土佐前監督が謹慎処分となって以降は監督代行として活動していた。同氏の天理大での監督就任は3度目となる。

 天理大では世界選手権男子73キロ級金メダルの大野将平前主将ら部員12人による暴力行為が発覚。藤猪省太前部長も解任され、再発防止策が確認されるまで無期限活動停止となっている。また、全日本柔道連盟(全柔連)も18日に懲罰委員会を開き、関係者の処分を行う見込み。天理大関係者は「この状況で監督を任せられるのは正木氏しかいない」と述べた。

 正木氏は80年代に山下泰裕(現全柔連副会長)、斉藤仁(現全柔連強化委員長)とともに男子重量級の中心選手として活躍した。五輪出場はないものの、85年の世界選手権ソウル大会無差別級で金メダル。全日本選手権は86、87年と2連覇している。08年北京五輪では重量級担当コーチを務め、石井慧(現格闘家)の100キロ超級の金メダル獲得をサポートした。

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2013年9月15日のニュース