萩野 まさかの5位「これじゃ、本末転倒」平井コーチ「心の隙」

[ 2013年8月6日 06:00 ]

萩野(右)から祝福を受ける瀬戸(AP)

世界水泳最終日

(8月4日 バルセロナ)
 まさかの失速だった。残り50メートルまではトップ。しかし、萩野にラストスパートをかける力は残っていなかった。ロクテも不在で出場した個人6種目では最も金の可能性が高かったが、5位。レース後は隣の瀬戸を祝福したが表情は険しい。「情けない。金メダルを獲ることを一番の目標にし、それができるから多数の種目に出場した。これじゃ、本末転倒」と嘆いた。

 8日間で7種目17レースに出場。日本選手の常識を覆す挑戦だったが、最後に挫折を味わった。平井コーチも「心の隙があった。勝たなくてはならないところで力んだ」と分析。それでも、400メートル自由形などで銀メダルを獲得し、世界と戦えることを証明した。来季は背泳ぎを強化する方針も決定。「悔しい思いを一番最後に感じた。これを忘れてしまったら多種目に出た意味もなくなってしまう」と必死に前を向いた。

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2013年8月6日のニュース