錦織 世界ランク自己最高位確実、ナダルに敗戦も収穫あり

[ 2013年6月5日 06:00 ]

ナダル(右)に敗れコートを後にする錦織

全仏オープン第10日

(6月4日 パリ・ローランギャロス)
 女子シングルス準々決勝で第1シードのセリーナ・ウィリアムズ(米国)が09年大会優勝のスベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)を6―1、3―6、6―3で下し、10年ぶりの4強入りを決めた。3日の男子シングルス4回戦で敗退した錦織圭(23=日清食品)は、今大会での獲得ポイントによって大会後の世界ランキングでは現在の15位から浮上することが確実。目標とするトップ10入りへまた一歩近づいた。

 完敗を認めざるを得なかった。第1セットこそ競り合ったものの、ナダルの強烈なトップスピンを受けるうちに徐々に錦織の歯車が狂っていった。第2、第3セットは一方的な展開。「気持ちの上で粉砕されてしまった」と振り返った。

 それでも今大会は日本男子75年ぶりの全仏16強入り。クレーシーズンに入る前に約3週間のトレーニング期間を置いたことで、大きなケガもなくここまで戦い抜くこともできた。「ここまで来られたのは悪くはない」と収穫も大きかった。大会後のランクは現在12位のティプサレビッチと13位のアルマグロをかわし、少なくとも1つは上がる見込み。自己最高位を更新して、芝コートでの1試合を挟んで24日開幕のウィンブルドンに備える。「芝でも結果は出てきている。自信をもって臨める」と前向きに語った。

続きを表示

2013年6月5日のニュース